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水出しっぱなしで凍結を予防する方法を詳しく解説します。

 

凍結防止で蛇口から水を流しっぱなしにする際には、次の2点を知っておきましょう。

  • 蛇口からどのくらいの水を出すのか
  • 住宅内のどの蛇口を出しっぱなしにするのか

また、水を出しっぱなしにしてどのくらい水道料金がかかるのかもお伝えするので、実行するか迷っている方は参考にしてみてください。

水出しっぱなしで水道管の凍結を防止する方法

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水出しっぱなしにして水道管の凍結を予防する方法は、昔からよく利用されています。しかし、どのくらいの水を出せばいいのか、知らない方も多くいらっしゃるでしょう。

 

水出しっぱなしで凍結を効率的に予防できるように、ここではさまざまな疑問に答えながら説明していきます。

どのくらいの量の水を流すべき?

まず、どのくらいの量の水を出しっぱなしにすべきなのかを説明します。「できればあまり水を無駄にしたくない」とポタポタとしずくが落ちる程度ですと、あまり効果がありません。

 

水量の目安は、鉛筆の太さ程度(5mmくらい)の水が途切れない一本線になっていることです。毎分400ml程度の水が流れることになります。

 

水出しっぱなしの時間帯は、最低温度がマイナス4度近くまで下がる夜間から朝方にかけてです。寝る前に出しっぱなしにして、朝起きて蛇口を閉めましょう。1日につき合計6〜8時間程度です。

水出しっぱなしにする蛇口の数

次に、どの蛇口から水出しっぱなしにするのかを説明します。水道メーター近くの蛇口を1つだけ水出しっぱなしにしても、他の蛇口が凍結する可能性があります。

 

できれば、ご自宅の蛇口すべてを水出しっぱなしにしておきましょう。キッチン・バスルーム・洗面所に設置してあるすべての水栓を開いておいてください。

 

洗濯機の水栓も、忘れないようにしましょう。洗濯機を屋外に設置している場合は、さらに凍結しやすいので保温材で包むようにしておくと安心です。

 

寒冷地にお住まいの方は、庭に設置されている屋外栓を冬の間は水抜きをしておくと、凍結の可能性が抑えられます。

何日くらい水出しっぱなしにすべき?

基本的に夜間に凍結の恐れのあるときは、常に水出しっぱなしにしておきましょう。凍結の恐れがあるのは、主に次のような状況です。

  • 最低気温がマイナス4度まで下がる
  • 冬日が数日続く

冬日とは、最低気温が0度以下の日です。

 

凍結の可能性のある日は月にどのくらいあるのかを、国内でも比較的寒冷地とされる山形市の2020年1月の気象庁のデータで確認してみましょう。1月は、山形市で1年間で最も寒い月とされています。

 

最低気温が0度を下回った日数は13日間、そのうちマイナス4度以下は0日、マイナス3度以下は4日でした。冬日が続いた日にちとマイナス3度以下の日の合計10日間は、凍結予防のために水出しっぱなしにすべきでしょう。

凍結しやすい水道管

マイナス4度にならなくても、凍結しやすい水道管の条件は以下の通りです。

  • 築20年以上の家
  • 剥き出しの水道管
  • 屋外水栓
  • 北側で日中も日が当たらない

築20年以上の住宅では水道管にトラブルがあった際に、引き直しで壁の外に設置した可能性があるためです。

 

凍結しやすい水道管は保温材など、他の凍結防止の対策も併用しておきましょう。

お湯も出しっぱなしにすべき?

お湯が流れる水道管も凍結の恐れがあるので、水出しっぱなしがおすすめです。

 

ただし、お湯を出し続けようとしても、何時間もお湯を出し続けていると、給湯器は異常を感じてガスの配給を止めてしまいます。

 

また、鉛筆の芯程度の太さの水を出していても、給湯器が機能しない仕組みになっているので、お湯は出てきません。お湯を出しっぱなしにするのではなく、お湯の通る給水管から水を出しっぱなしにします。

水出しっぱなしで水道管を凍結防止できる理由

水道管の凍結を防止するために水出しっぱなしにすることが有効な理由は、流れている水は凍結しにくい性質だからです。

 

普通、水は0度になると凍結し始めます。しかし、川のように流れている水は、凍結していないことがほとんどです。川が凍結するためには、気温がマイナス10度程度まで下がる必要があります。

 

以上のことから、水出しっぱなしにすれば、マイナス10度程度まで凍結の心配はないといえます。ただし、剥き出しになった水道管が濡れていて冷たい風が吹くと、凍結する恐れがあるので注意が必要です。

凍結防止で水出しっぱなしにしたときの料金

水道修理 電卓 料金

水出しっぱなしにしたときの水道料金が、どのくらいになるのかを解説します。

1ヶ所で水出しっぱなしにした際の料金

幅が2mm程度の量で水を流している場合、1分間に0.5L(500ml)の水が消費されます。1ヶ所の蛇口から流れる水の量は、1時間で30L、8時間出し続けるとして240Lです。

 

1Lあたりの水道料金は、以下のような条件で異なります。

  • メーター口径(水道メーターの給水管部分の大きさ)
  • 使用量
  • お住まいの自治体

ここでは、大阪市の一般的な家庭で使われる水道料金を参考にして計算します。1立方mの水道料金は、税込で約106円です。1立方mは1,000Lなので、1Lの水は0.106円。

 

0.106円×240L(8時間出しっぱなしの水の量)=25.44円

 

1ヶ所あたりの水道料金は約25円です。

水道管が凍結した場合の修理料金より安い

1ヶ所あたりの水道料金に、水出しっぱなしにする箇所の数値をかけると、一晩に必要な水道料金がわかります。

 

4ヶ所(キッチン・洗面所・浴室・洗濯機)の水を出しっぱなしにしたとしても、一晩で約102円。毎晩出しっぱなしにしたとしても、3,000円ほどです。

 

凍結の可能性のある夜だけに限ってすれば、地域によりますが10日以内で済むので、1,000円程度と考えられます。

 

水道管が凍結してトラブルになり業者に依頼すると、数千円〜数万円の修理料金が必要となるので、ずっと経済的といえるでしょう。

凍結予防のために水出しっぱなしにするメリット・デメリット

メリットやデメリット

水出しっぱなしにすると、凍結予防に効果的だということがわかりました。迷っている方に、水出しっぱなしのメリットとデメリットをご紹介します。

 

水出しっぱなしで凍結を予防するかどうかを検討する際、参考にしてみてください。

メリット

水出しっぱなしで凍結を予防する方法の最大のメリットは、何も用意していなくてもすぐ取り入れられる手軽さです。

 

普段あまり寒くならない地域で、水抜き栓といった設備や凍結防止ヒーターなどの凍結防止グッズを用意していないお宅でも、すぐに試せます。

デメリット

水出しっぱなしで凍結防止するデメリットは以下の通りです。

  • 水道代がかかる
  • 極寒では効果がない場合もある
  • 長期で留守にするときは利用できない

凍結して水道管にトラブルがあると、修理代に数万円かかる可能性があります。水道代がかかるとはいえ、水出しっぱなしの水道代は修理代と比較すると激安です。

 

また、効果が見られない場合や、留守にする際は別の方法を選びましょう。例えば、滝でもマイナス10〜30度になると、凍結する『結氷』という現象が起きてしまいます。そのため極寒地域では、効果がない場合もあります。

 

長期間家を空ける際は、ずっと水を出しっぱなしにしておくわけにもいきません。極寒の日も含めて、水抜きをしておくと安心です。

水出しっぱなしでも凍結した際の対処法

対処法

水出しっぱなしで凍結防止の対策をしていても、凍結してしまうことがあります。蛇口のハンドルが凍結している場合は無理に動かそうとせずに、まずは水道管を解凍しましょう。

 

解凍したい場合は、以下の方法を試してみてください。

  • 自然解凍する
  • ぬるま湯やドライヤー・カイロで解凍する
  • 水道修理業者に相談する

それでは、それぞれについて説明します。

自然解凍する

自然解凍は、気温の上昇を利用して解凍する方法です。自然解凍が、最も水道管への負担が少なく、水道管が破裂するなどといったトラブルになる可能性を抑えられます。

 

日中に2度以上の状態が続くのであれば、自然解凍を待ちましょう。水出しっぱなしで凍結したのであれば、水が流れ始めると解凍したことがわかります。

 

ただし、自然解凍は時間がかかる方法です。暖房で室温を高めると、解凍までの時間を短縮できるかもしれません。すぐに水が必要な場合は、以下の方法で解凍してください。

ぬるま湯やドライヤー・カイロで解凍する

自然解凍は時間がかかるので、すぐに解凍したい場合は、ぬるま湯やドライヤー、カイロを使って人工的に水道管を温めて解凍しましょう。

 

ぬるま湯を使う場合は水道管にタオルを巻いて、少しずつ50度前後のお湯をかけていきます。ぬるま湯がタオルに残り、余熱で水道管を温め続けられます。

 

「早く解凍したいから」と以下のような方法を取ると、水道管が破裂する可能性があるので、絶対にしないでください。

  • ぬるま湯ではなく熱湯を使う
  • バーナーなど火器を使う

もし水道管の凍結で水が全く使えない場合は、ドライヤーや使い捨てカイロで水道管を温めます。ドライヤーは温風状態で少しずつ温めてください。

 

カイロは、水道管にガムテープ等で貼り付けて放置できます。数箇所で作業するときはカイロが便利です。

水道修理業者に相談する

水道修理業者に依頼すると、以下のような方法で凍結した水道管を解凍します。

  • 電気解氷
  • 蒸気解氷

電気解氷は、電気を通すことで発生した熱を利用した方法です。熱が伝導しやすい金属管のみで利用できる方法なので、樹脂製の水道管には利用できません。凍結範囲によりますが、30分程度の作業で解凍できます。

 

蒸気解氷は、蒸気解氷機を利用して蒸気を作り、蒸気で水道管を温めて凍結した水道管を解氷する方法です。電気解氷に比べると少し時間がかかりますが、金属製の水道管以外も解凍できます。

水出しっぱなしでも凍結したら

水出しっぱなしで凍結防止する方法を詳しく解説しました。温暖な地域で、普段は凍結の心配がない地域でも、特別な道具が不要なのでおすすめの方法です。

 

しかし、万が一凍結してしまって水道管に何らかのトラブルがあるようなら、すぐに水道修理業者に相してください。水道管トラブルの対応は、水道局指定工事店がおすすめです。

 

クリーンライフ』は、全国で300以上の市区町村で水道局指定工事店に指定されています。電話やLINE、メールでいつでも相談できるので、お気軽にご連絡ください。

 

⇒クリーンライフに水道管の凍結について無料相談してみる

2024.09.13

日々の洗濯に欠かせない洗濯機ですが、冬場の気温低下などを理由に凍結する可能性があります。場合によっては部品や本体の破損により、多額の修理費用を伴う恐れもあるので、事前の対策が重要です。

 

そこで今回は、洗濯機の凍結防止対策を4つ紹介します。

 

基本の水抜きの方法・手順をはじめ、凍結防止対策を講じるべきタイミングもお伝えします。冷え込みが強まる前に、ぜひ実践してみてください。

洗濯機を凍結防止する方法4選

凍結

洗濯機の凍結防止方法を、4つ紹介します。

  1. 洗濯機本体とホースを水抜きする
  2. 洗濯機を毛布やタオルで覆う
  3. 蛇口に凍結防止用カバーを被せる
  4. 凍結防止ヒーターを巻く

それぞれの対策について、詳しく説明していきます。

洗濯機本体とホースを水抜きする

凍結予防策として最も効果が高い方法が、洗濯機本体とホースの水抜きです。

 

とくに凍結しやすい外の洗濯機は、水抜きすることをおすすめします。

 

洗濯機の水抜きに必要な道具は、以下の4つです。

  • タオル
  • ビニール袋
  • ドライバー
  • バケツ

ここからは、タテ型洗濯機とドラム式洗濯機の水抜き方法を、それぞれ解説します。

タテ型洗濯機の水抜き方法

タテ型洗濯機の水抜きは、以下の手順で行います。

  1. 洗濯機の蛇口を閉めて「標準コース」で1分回す
  2. 洗濯を止めて、給水ホース内の水を抜く
  3. 給水ホースを外す
  4. 「最短コース」で脱水して洗濯機内の水を抜く
  5. 排水口から排水ホースを取り外す

ホースを取り外す際、内部に残った水が溢れてくることがあるので、バケツなどを用意して水を受けましょう。

 

外したパーツはなくさないように、ビニール袋にまとめて保管しておいてください。

ドラム式洗濯機の水抜き方法

ドラム式洗濯機の水抜き方法は、以下の通りです。

  1. 洗濯機の蛇口を閉めて「標準コース」で1分洗濯する
  2. 給水ホース内の水を抜き、取り外す
  3. 糸くずフィルターを緩める
  4. バケツを受け皿にして水を出し切る
  5. タオルで水分を取り元に戻す
  6. 「最短コース」で脱水して洗濯機内の水を抜く
  7. 排水口から排水ホースを取り外す

タテ型洗濯機と異なるのは、糸くずフィルターを緩める点です。

 

作業は給水ホース、糸くずフィルター、排水ホースの順に必ず行ってください。

 

詳しい水抜きの方法は、以下のページをご覧ください。洗濯機以外の水抜きについても、分かりやすく解説しています。

洗濯機を毛布やタオルで覆う

洗濯機全体に毛布やタオルをかけて保温すると、洗濯機の凍結予防になります。

 

ドラム式洗濯機の場合は、本体の上部から後ろにかけて毛布で覆いましょう。

 

給水管部分にも毛布やタオルをかけておくと、凍結のリスクをより減らせます。

 

使用する際は毛布を外し、洗濯機を使った後にまた毛布をかぶせてください。

 

とくに屋外に設置してある洗濯機は、日中でも使用していないときは毛布をかけておくことをおすすめします。

蛇口に凍結防止用カバーを被せる

洗濯機の蛇口に凍結防止用カバーをかぶせると、洗濯機本体と蛇口の凍結予防になります。凍結防止用カバーは保温性が高く、蛇口を凍結から守ってくれます。

 

屋外に洗濯機を置いている場合は、あわせて洗濯機本体にもカバーをかけておくと、風にさらされて凍結するリスクを軽減してくれるでしょう。

 

蛇口の凍結防止用カバーは1,000円、洗濯機のカバーは2,000円程度です。ホームセンターやネットで購入できますので、活用してみましょう。

 

以下の記事では、蛇口の凍結対策を紹介しています。簡単にできる方法をまとめていますので、ぜひご覧ください。

凍結防止ヒーターを巻く

凍結防止ヒーターを巻く
外置きの洗濯機におすすめなのが、蛇口や配管に凍結防止ヒーターを巻く方法です。

 

巻くときは、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 蛇口から地中までゆるく一様に巻く
  • きつく巻きすぎない
  • ヒーター線はビニタイかビニールテープで固定する
  • サーモスタットを水道管に密着させる
  • 上から保温テープを巻く

凍結防止ヒーターは、水道管に沿わせるように巻き付けてください。

 

上から保温テープなどを巻いておくと、さらに高い効果が期待できます。

 

水道管の凍結防止方法については、以下のページで詳しく解説しています。道具を使わずにできる方法も紹介していますので、ぜひお試しください。

洗濯機を凍結防止した方が良いケース

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洗濯機の凍結防止対策をした方が良いケースは、主に以下の3つです。

  • マイナス4℃を下回る
  • 洗濯機を長期間使わない
  • 洗濯機が外に設置されている

上記について詳しく解説します。

マイナス4℃を下回る

凍結しやすい状況

水回りの設備が凍結するといわれているのは、気温がマイナス4℃を下回るときです。

 

とくに、給排水ホースなど、水が通る場所が凍結する可能性が高いといえます。

 

ただし、マイナス4℃を下回らなくても、真冬日(最高気温が0℃以下)が続くときには注意が必要です。

 

また、気温が下がる夜間から早朝にかけても凍結のリスクが高まるので、気温の低下が予想される日には対策を心がけておきましょう。

 

洗濯機を含む水回りが凍結しやすい気温や条件については、以下のページで紹介していますので、凍結対策にお役立てください。

洗濯機を長期間使わない

冬に旅行や帰省などで自宅を長期間留守にするときも、洗濯機の凍結を防止したほうが良いでしょう。

 

とくに、以下の場所の凍結には注意してください。

  • 洗濯機の本体内部
  • 給水ホース
  • 排水ホース

長期間洗濯機を使わないときは、洗濯機本体とホースを水抜きしておくことをおすすめします。

 

 

洗濯機やホースに水が残っていると凍結リスクが高まりますので、しっかり水を抜いておきましょう。

洗濯機が外に設置されている

洗濯機の凍結で特に注意が必要なのが、外に設置されている場合です。

 

外においてある洗濯機は外気温の影響を直接受けるため、気温が下がると凍結リスクが高まります。

 

しっかりと対策を行い、凍結を防止する必要があるでしょう。

 

ただし、室内置きの洗濯機も要注意です。屋外の水道管が凍結すれば、屋内にあっても洗濯機の凍結・故障につながるケースが考えられます。

洗濯機が凍結したときは自然解凍

対策をしていても洗濯機が凍結したときは、自然解凍を待つのが最も安全な方法です。

 

そのまま放置してしばらく待てば、気温の上昇とともに解凍されるケースがほとんどです。

 

ただし、屋外ある洗濯機や、氷点下の気温が続くときには、自然解凍には時間がかかる可能性があります。

 

どうしても解凍できないときは、洗濯槽にぬるま湯を入れたり、水道管にドライヤーの温風を当てるなどして、解凍を試みてください。

 

洗濯機の自然解凍を待てないときの対処法

何かにひらめいた人物

凍結した洗濯機の自然解凍を待てないときは、以下の方法を試しましょう。

  • ぬるま湯をかける
  • 洗濯槽にぬるま湯を入れて放置する
  • ストーブやドライヤーで温める
  • 水道修理業者に相談する

ここでは、それぞれの手順や注意点を紹介します。

ぬるま湯をかける

お湯やタオルで解凍する

解凍を急ぐときは、蛇口や給水ホース・排水ホースにぬるま湯をかけて溶かす方法があります。

 

【蛇口】

蛇口の解凍方法は、次の通りです。

  1. 蛇口にタオルを巻く
  2. タオルの上から40℃程度のぬるま湯をかける

注意点は、必ずぬるま湯を使うことです。熱湯をかけると蛇口が破損する恐れがありますので、40℃程度のぬるま湯を用意してください。

 

また、直接かけるのではなく、タオルの上からかけてゆっくり解凍しましょう。

 

【給水ホース・排水ホース】

給水ホース・排水ホースは、取り外してから解凍作業を行います。

  1. 給水ホース・排水ホースを外す
  2. 40℃程度のぬるま湯に浸す
  3. 解凍できたら取り付ける

凍結したホースを取り外す際は、無理に曲げないように注意してください。ホースが取り外せないときは自然解凍を待つか、温めたタオルなどで包んでゆっくり解凍させましょう。

 

また、蛇口の解凍と同じように、熱湯は使用しないようにしましょう。

洗濯槽にぬるま湯を入れて放置する

洗濯機本体が凍結したときは、洗濯槽にぬるま湯を入れて放置するのがおすすめです。

  1. 40℃くらいのぬるま湯を5リットルほど用意する
  2. 洗濯槽の半分以上浸かるくらいぬるま湯を入れる
  3. 30分ほど放置する
  4. 解凍できたら脱水モードで運転する

他の対処法と同様に、40℃程度のぬるま湯を使用してください。

 

洗濯機に水が残っていると凍結する恐れがあるので、解凍できたらしっかり水を抜いておきましょう。

ストーブやドライヤーで温める

ドライヤーの温風やカイロで温める

ストーブなどの暖房器具やドライヤーで洗濯機周辺を温めると、早く解凍できます。

 

ただし、近くで温めると急激な温度変化で破損する恐れがあるため、少し離した位置からゆっくりと温めましょう。

 

暖房器具で部屋全体を暖めるのも、洗濯機の解凍スピードを速めるのに効果的です。

水道修理業者に相談する

洗濯機が凍結したときは、水道修理業者に相談するとスピーディかつ安全に対処してもらえます。

 

洗濯機や水道管が凍結した場合、電気解氷機や高温スチーム機を使って解凍作業を行います。費用は10,000円~15,000円が相場です。

 

洗濯機の凍結は水漏れなどの二次被害につながる恐れもあるため、水回りのプロに頼むのがおすすめです。水道修理業者なら、修理やパーツの交換が必要な場合にもスムーズに対処してもらえるでしょう。

洗濯機を凍結防止できずお困りなら

気温が急激に低下する日や長期間家を空ける際には、洗濯機の凍結防止対策が欠かせません。水抜きや保温など、十分な対策を講じてください。

 

対策をしていても洗濯機が凍結してしまった際には、『クリーンライフ』にご相談ください。クリーンライフは年中無休で対応しており、トラブルにも即日対応いたします。

 

⇒クリーンライフに洗濯機のトラブルを相談してみる

2024.09.13

お風呂の凍結防止方法を5つ紹介します。いずれも簡単な方法ばかりです。

 

お風呂の凍結は、給湯器の故障や水道管の破裂など、さまざまなトラブルの原因になりやすいです。凍結防止対策でトラブルを防ぎましょう。

 

あわせて、万が一凍結した場合の安全な解凍方法や、業者に依頼した際の費用目安もお伝えします。

お風呂の凍結防止方法5選

凍結の対策

お風呂の凍結を防止する方法を5つご紹介します。

  • 水を少し出しっぱなしにする
  • 凍結防止ヒーターを利用する
  • 自動ポンプ運転を利用する
  • 給湯器の配管に保温材を巻く
  • 給湯器の水抜きをする

簡単に実行できる方法ばかりですが、特に取り入れやすいものから順に紹介していきます。

水を少し出しっぱなしにする

少量の水を出しっぱなしにする

「動いている水は凍結しにくい」という性質を利用した方法です。

 

以下のように、お風呂の蛇口から水を出しっぱなしにしておきましょう。

  1. ガス給湯器のリモコンでスイッチを「切」にする
  2. ガス栓を閉める
  3. お湯が出る蛇口を開いて、少量の水を出しっぱなしにする

流す水の太さは、4㎜程度で十分です。1分間に約400ml程度の水が使われます。浴槽の蛇口なら、浴槽に溜まった水を追い焚きして利用するのも良いでしょう。

 

水を出しっぱなしにする方法は、温暖な地域で凍結防止グッズの用意のない場合にも取り入れやすい方法です。以下の記事で、わかりやすく説明しているので参考にしてください。

凍結防止ヒーターを利用する

給湯器を保温する

最近の給湯器には、凍結防止ヒーター(凍結予防ヒーター)が搭載されています。

 

凍結防止ヒーターは、ある一定の気温まで下がると、自動的に稼働する仕組みです。給湯器のメーカーによって、設定された気温などは異なります。

 

コンセントを抜いていると、凍結防止ヒーターは作動しないので注意が必要です。リモコンのスイッチは、「切」でも「入」でも問題ありません。コンセントが差し込まれていれば、大丈夫です。

自動ポンプ運転を利用する

追い焚き機能付きのお風呂では、自動ポンプ運転で凍結を防止できます。

 

凍結の恐れのある気温まで下がると、ポンプが作動して、水が循環して追い焚き配管の凍結を防止します。自動ポンプ運転も、コンセントが抜かれていると作動しないので、注意が必要です。

 

また、浴槽内の水を、循環アダプターの位置より5cm以上は上まで残しておいてください。浴槽内の水が十分にないと、ポンプが空回りして大きな音を立ててしまいます。

凍結防止ヒーター・自動ポンプ運転の注意点

凍結防止ヒーターや自動ポンプ運転は、あくまで給湯器本体や追い焚き配管を凍結予防するものです。給湯器に接続している給水管・給湯管などは別途、凍結しないように対策してください。

 

また、凍結防止ヒーターや自動ポンプ運動が稼働しているときは、リモコンの画面に以下のようなマークが表示されます。

  • 雪だるまの絵
  • 雪の結晶の絵
  • F

マークが出ても、故障ではないので安心してください。

 

以下の記事で、給湯器が凍結した際の対処法や注意事項を、わかりやすく説明しています。参考にしてください。

給湯器の配管に保温材を巻く

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保温材の中でも、特に設置しやすい「保温チューブ」の巻き付け方を紹介します。保温チューブは、配管の太さにあわせて選びましょう。

 

ワンタッチテープで簡単に固定できるタイプがおすすめです。

 

保温材の切り方

【用意するもの】

  • カッター
  • 保温チューブ
  • 配管保護テープ

【保温チューブの巻き方】

  1. 保温チューブを配管の長さに切る
  2. 保温チューブを巻き付けて、ワンタッチテープで固定する
  3. 曲がった箇所は、チューブを切って設置する
  4. 曲がった箇所や隙間は、配管保護テープを巻き付ける

保温チューブの代わりに、タオルやプチプチも利用できます。詳しくは、以下の記事を参考にしてください。

給湯器の水抜きをする

水抜き栓を使う
長期にわたって給湯器を使わない場合は、水抜きが最も安全で確実な凍結防止方法です。

 

【ガス給湯器の水抜きの仕方】

  1. 給湯器のリモコンを「切」にする
  2. 給湯器の水栓元栓とガス栓を閉める
  3. お湯の出る蛇口を全部開ける
  4. 給湯器の水抜栓を開ける
  5. 給湯器の電源プラグを抜く

エコキュートの水抜き方法や、水抜き後に再度、給湯器を使う場合の方法は、以下の記事で説明しています。

バランス釜(バランス型ふろ釜)の水抜き方法

バランス釜は浴室内にあるので、屋外に設置されている給湯器よりも凍結の心配はありません。しかし、長期でお出かけの際は、浴室内の気温も下がるので、水抜きをしておくと安心です。

 

【バランス釜の水抜きの手順】

  1. 浴室の水抜き栓を時計回りに回して、確実に閉める
  2. バランス釜本体操作レバーを「水抜き」部分に切り替える
  3. シャワーホースのたるみがないように気をつけて、シャワーヘッドを床に置く
  4. バランス釜本体の水抜き用のツマミを緩める
  5. バランス釜内の水が放出される

ツマミを緩めるとはずれるので、失くさないように保管してください。

 

【復旧する手順】

  1. バランス釜本体に設置されている水抜き用ツマミを閉める
  2. バランス釜本体の操作レバーを「止水」部分に切り替える
  3. 浴室の水抜き栓をカチッと音がするまでしっかり開ける

これで、お湯が再度使えるようになるはずです。

 

機種によって、操作レバーがないものもあります。操作レバーがないバランス釜なら、何もせずに次の工程に入ってください。

お風呂が凍結する原因

お風呂が凍結する原因は、以下が考えられます。

  • 0℃を下回る
  • お風呂を使わない時間が長い
  • 寒さが厳しい場所に給湯器や水道管がある

上記のような条件があれば、凍結防止を徹底してください。順に説明します。

0℃を下回る

お風呂が凍結しやすくなるのは、外気温が0℃を下回った状態が続くときです。

 

給湯器は、屋外に設置されていることがほとんどなので、気温が下がると凍結の恐れが出てきます。日中も0℃を下回っているような日は、真冬日と呼ばれるほどなので、気をつけましょう。

 

以下の記事で、凍結しやすい環境について説明しています。エコキュートについても解説しているので、参考にしてください。

お風呂を使わない時間が長い

お風呂を使っている時間帯なら、お湯が給湯管内を移動しているため、凍結の恐れはほとんどありません。

 

就寝時や旅行中など、お風呂を使わない時間が続くと、凍結の恐れがあります。給湯器本体は、自動的に凍結防止システムが稼働しますが、剥き出しの配管は凍結しやすいので、注意しましょう。

寒さが厳しい場所に給湯器や水道管がある

凍結しやすい水道管

給湯器は屋外に設置されているので、寒い夜や早朝は凍結の恐れがあります。特に給湯器に接続している配管は、むき出しになっていると凍結してしまいます。

 

また、以下にある水道管は、特に注意が必要です。

  • 風が当たる場所
  • 日陰や北側といった日の当たらない場所
  • 屋外

凍結しやすい給湯器のむき出しの配管、水道管があれば、しっかりと凍結防止対策をしておきましょう。

お風呂が凍結したときの対処法

お風呂

凍結しないように対策していても凍結してしまったら、安全な方法で解凍しましょう。以下の2種類の解凍方法が安全です。

  1. 自然解凍を待つ
  2. 給水元栓にお湯をかける

順に説明します。

自然解凍を待つ

日中の気温が4℃以上になるなら、自然解凍を待ちましょう。自然解凍が、お風呂の配管や給湯器にダメージを与えない、最も安全な方法です。

 

【自然解凍の手順】

  1. 給湯器のリモコンを「切」にする
  2. お湯が出る蛇口を少しだけ開けて、水圧をかける
  3. 気温が上がって、自然解凍を待つ
  4. 水が流れる音がしたら、蛇口を閉める
  5. リモコンを「入」にして、給湯器が作動するか確認する

 

以下の条件で、解凍に要する時間は上下します。

  • 居住エリア
  • その日の外気温

気温が5℃以上なのに解凍しない場合は、何らかの不具合が生じている可能性があります。業者に点検してもらうと良いでしょう。

給水元栓にお湯をかける

お湯やタオルで解凍する

日中の気温が上がらない場合や、すぐにお湯を使いたい場合は、給水元栓にタオルを巻いてぬるま湯をかけて解凍します。

 

【解凍の手順】

  1. 給湯器のリモコンを「切」にする
  2. お湯側の蛇口を開く
  3. 給湯器のガス(または石油)を止める
  4. 給湯器につながる給水管の給水元栓にタオルを巻く
  5. 人肌程度の温度(30~40℃)のお湯をかけ続ける
  6. 給水できるようになったら、開けていた蛇口を閉める
  7. 配管に巻いたタオルを外し、水気を拭き取る
  8. リモコンを「入」にして、給湯できるか確認する

 

早く解凍したいからと熱湯を使うと、以下のようなリスクがあります。

  • 給湯器や水道管の損傷を招く
  • 高額な出費が伴う修理を要する

必ず、ぬるま湯を使いましょう。

解凍後に水漏れしていないか確認する方法

お風呂を解凍できたら、漏水していないかどうかを確認してください。水道メーターを利用して、確認できます。

水道メーターのパイロット回転運動

【水漏れしているか確認する方法】

  1. 住宅内のすべての蛇口を閉める
  2. 水道メーターのパイロットを確認する

住宅内で水を使っていないのに、パイロットが動いていたら水漏れしています。水漏れ箇所が見つけられない場合は、壁の中や床下など、わかりにくい箇所からの可能性があります。

 

業者に水漏れ箇所の特定を依頼し、修理してください。

お風呂が凍結して業者を選ぶときのポイント

お風呂の凍結修理で水道修理業者に相談する際は、以下の点を確認して信頼できる業者を選びましょう。

  • 水道局指定工事店か
  • 迅速な対応が可能か
  • 実績が豊富か

凍結のトラブルは、水道管の補修が必要な場合があります。水道管の修理は、水道局指定工事店しか対応できません。

 

また、修理料金が高額になる可能性もあるので、実績の多い技術力のある業者がおすすめです。

 

業者選びに迷ったら、施工実績30万件以上の私たち『クリーンライフ』にお任せください。

 

お風呂の凍結修理の費用相場

お風呂の凍結修理で、どのくらいの費用が必要なのか、相場をお伝えします。修理料金は、基本料金と作業料金の合計金額です。

 

基本料金は、業者によって決められており、作業に関係なく発生する料金です。

 

【基本料金の相場】

項目 相場料金
基本料金 3,000円〜5,000円
夜間・早朝の割増料金 0円~10,000円、または作業料金の20〜30%
見積もり 0円〜
出張費 0円〜3,000円

特にお風呂の凍結時は、夜間や早朝の割増料金に注意が必要です。業者によって、加算される時間帯が異なります。事前に確認して、加算されない時間に依頼しましょう。

 

【作業料金の相場】

修理内容 相場料金
専門機器を使用しない簡易解氷作業 8,000円~10,000円
電気解氷機や高温スチーム機使用による解凍作業 10,000円〜30,000円(凍結した範囲による)
破裂した水道管の補修工事 10,000円〜50,000円
漏水検査 10,000円~30,000円

依頼する前に必ず見積もりを取って、納得してから依頼してください。

 

凍結した際の費用相場は、以下の記事でより詳しく解説しています。

火災保険を利用できるか確認

火災保険の「破損・汚損補償」で、水道管の修理に利用できる可能性があります。ただし、保険会社によるので、確認が必要です。

 

以下の契約があれば、火災保険でカバーできます。

  • 水道管:水道管修理費用保険金
  • 給湯器:電気的機械的・事故特約

寒い地域にお住まいで、凍結の可能性が高い場合は、火災保険を見直してみてください。

 

以下の記事で火災保険に関して、わかりやすく説明しています。火災保険の見直しをする際に、参考にしてください。

お風呂が凍結して相談したいときは

お風呂の凍結防止方法を5つ説明しました。

 

凍結を防止していても、寒波が続くと凍結してしまうこともあります。一度の凍結で、給湯器や配管にトラブルが生じてしまうことも。

 

解凍しても気になることがあったら、水道修理業者への相談がおすすめです。

 

業者選びに迷っている方は、私たち『クリーンライフ』にご相談ください。全国300以上の市区町村で水道局指定工事店に指定されている、技術力のある業者です。

 

⇒クリーンライフにお風呂のトラブルを相談してみる

2024.09.13

凍結による水道管破裂などで漏水した場合に、保険でカバーできるのかどうかを解説します。

 

漏水すると水道管の修理費用だけではなく、漏水によってダメージを与えた壁紙や床材、家具類の修復費用も必要です。また、マンションなど集合住宅にお住まいの場合、階下への賠償責任が生じてしまうことも。

 

水道修理業者へ依頼する前に、火災保険の適用条件等を確認しておくと安心です。申請に必要な書類や申請手順も解説するので、参考にしてみてください。

水道管が凍結して漏水した際に使える保険の特約

ご自宅の火災保険を確認して、以下のような特約があるかどうかを確認してください。

  • 水道管凍結修理費用保険金
  • 水濡れ損害補償
  • 残存物取片付け費用保険金
  • 臨時費用保険金
  • 個人賠償責任保険

それぞれの特約がどのようなトラブルに対応しているのかを、説明します。

水道管凍結修理費用保険金

水道管が凍結したことにより破裂などが起きた際に、水道管の修理費用(実費)が支払われる特約です。「1回の凍結で、1敷地内で10万円」など限度額を設定しています。

 

保険会社によって、契約内容に多少の差異はあります。限度額に関してソニー損保、東京海上日動火災保険、損保ジャパンの公式サイトを見ると、いずれも限度額に関しては同じでした。

水濡れ損害補償

「水漏れ」と「水災」は混同しやすい案件で、補償内容は全く異なります。「水濡れ」補償は、給排水設備の事故で水漏れが起き、水濡れなどの損害が発生してしまった際に支払われる補償です。

 

「水災」は、台風などで直接的に水の被害が生じた場合を指します。凍結によって給排水管が破裂して水漏れが起き、家具類や住宅にダメージが与えられた場合の損害補償です。

 

家具類や壁・床材などのリフォーム費用は支払われますが、水道管の修復費用は支払われません。

残存物取片付け費用保険金

「残存物取片付け費用保険金」とは、トラブルによって被害を受けた壁材や床材、家財道具といった残存物を片付ける際に必要な、清掃費用や搬出費用の実費を支払う保険です。

 

具体的には、以下のような場合に支払われます。

  • 水漏れで濡れた床材がめくれてしまって、交換が必要になった際の古い床材の搬出費用
  • マットレスが濡れてしまい、処分しなくてはいけなくなった際のマットレス処分費用

迅速に支払いが進むために、損害保険金としてまとめられている保険会社もあるので、確認してください。

臨時費用保険金

「臨時費用保険金」とは、損害保険金が支払われるまでの間に、生活のために必要な金銭が支払われる保険です。

 

水道管が凍結して破裂した場合、住んでいる住宅全体に被害が生じて住める状態ではなくなる場合があります。ご自宅が住めない状態になったら、別の住居を探さなくてはいけません。

 

臨時の住居など、一定期間に生活するために必要な雑費が支払われます。

個人賠償責任保険

「個人賠償責任保険」は過失によって他人に損害を与えた際に、損害を賠償するための保険です。

 

凍結した水道管が破裂して水漏れが起き、階下に水が落ちて、家財道具や壁・床材などにダメージを与えてしまった際に支払われます。

 

火災保険に特約として設定されていなくても、意外と契約をしている方が多い保険です。個人賠償責任保険は、カードや自動車保険等に付帯されていることがあるので、確認してください。

凍結による漏水は火災保険でカバーできない場合も

火災保険

火災保険には、さまざまな特約を付与していることがほとんどです。

 

特約によって、保険金が支払われる要件は変わってきます。特約がない場合は基本的に、凍結による漏水で水道管を修理する場合の費用はカバーできないことがほとんどです。

火災保険とは

火災保険は、火災が起きたときはもちろん、破裂・爆発、風災、雪災、盗難といったアクシデントで損害が生じた際に、保険対象の建物や家財に補償を与える保険です。

 

火災保険には、さまざまな種類があり、補償の対象も異なるので、契約を確認してどのような災害に対応しているのかを確認してください。

「破裂・爆発補償」は適用されない

火災保険の多くは、特約のない保険でも「破裂・爆発補償」があることがほとんどなので、「水道管の凍結による破裂」が適用されるのではないかと考える方も多いようです。

 

しかし、「破裂・爆発補償」とは、気体や蒸気の急激な変化によるトラブルです。具体的には、以下のようなケースで保険金が支払われます。

  • ガス漏れを知らずに、火をつけた途端爆発した
  • カセットコンロのボンベが爆発した
  • 隣家のガス爆発で住宅に被害を被った

補償内容がよくわからないときは、保険会社のお客様センターに問い合わせてみてください。

マンションなどの集合住宅で凍結による漏水が起きたら

マンションでは、管理会社が対応すべき水道管の凍結もあります。寒冷地のマンションは凍結防止をしているかと思いますが、普段比較的暖かい地域ですと、凍結防止対策が完全ではない可能性が高いです。

 

寒冷地のマンションでも、配水設備のサーモスタットなどの凍結防止システムが故障していることもあります。

 

急な寒波で水が出なくなると、ご自分で水道修理業者を手配すべきなのか、管理会社に連絡すべきなのか迷ってしまう方に向けて、マンションでの漏水が起きた場合の対処法を解説します。

自宅部分なのか共用部分なのか確認する

戸建て住宅と異なり、マンションは自宅部分かどうかの判断が難しい場合があります。

 

基本的には水道メーターから住宅までなら、自宅の専用部分になりますが、以下の要件によっても微妙に変わるので、不安な方は管理会社に確認してください。

  • マンションの構造
  • 給水システムの種類

また、マンションでは、意外な部分が共用部分になっています。例えば、バルコニー、ベランダ、窓(ガラス)は共用部分なので、勝手にリフォームができません。

 

まずは、どの部分が凍結しているのかを確認して、それが専用部分か共用部分かを確認します。隣人等に確認して、どの住宅も水が出にくくなっていたら、共用部分に問題があると考えられます。

 

トラブルの原因が共用部分なら、管理会社に連絡してください。

火災保険の補償内容を確認する

凍結による漏水が専有部分なら、水道の元栓を閉めて、火災保険を確認しましょう。「水漏れ」といった特約が付与しているかが、重要です。

 

階下に住んでいる方に、トラブルがないかどうかも確認しておきましょう。

賃貸の場合は大家さんか管理会社に確認

賃貸のマンションなど集合住宅にお住まいの方は、大家さんか管理会社に知らせてください。

 

賃貸契約時に、『借家人賠償責任保険』を契約していれば、修理が必要になれば保証される可能性があります。借家人賠償責任保険は火災保険とは異なり、住んでいる人の過失でも保険適用されることがほとんどです。

 

賃貸住宅で借りている室内の水道管が凍結してトラブルが起きた場合は、入居者に責任があります。「水抜きをしていたのに、責任がありますか?」と不満に思う方も多いでしょう。

 

しかし、水抜きをきちんとしていたら、凍結はしなかったはずです。水が少し残っていたことが原因なので、入居者のミスということになってしまいます。

凍結による漏水被害の火災保険申請方法

必要書類

凍結で漏水が起きたら、いち早く火災保険の申請が必要です。申請期間が決まっているので、できるだけ迅速に必要書類を整えてください。

申請手順

凍結で被害があった際の火災保険金の申請は、以下の流れで進みます。

  1. 保険会社に問い合わせをし、申請に必要な書類の用意
  2. 書類を保険会社に送付
  3. 保険会社(損害保険登録鑑定人)による審査・現地調査
  4. 結果の通知、給付金の支払い

保険会社に問い合わせをするときは、次の点をまとめておくとスムーズです。

  • 契約者氏名
  • 保険証番号
  • 水漏れが起き始めた日時と場所
  • ご自分の電話番号(以後の連絡のため)

問い合わせをすると、必要な書類が一式郵送されてきます。内容を確認して、申請の用意を始めましょう。

 

損害保険登録鑑定人が立ち会いして審査・現地調査が行われるまで、修理をしないで状況がわかるようにしておきます。

 

ただし、保険金額が高額ではなく、状況がよくわかるような写真等があれば、現地調査なしで審査が通ることがあります。

申請に必要な書類

申請に必要な書類を見ていきましょう。

  • 保険金請求書
  • 事故内容報告書
  • 損害箇所の写真
  • 修理見積書
  • 損害明細書
  • 建物登記簿謄本

保険内容や状況によっては、以下の書類が必要な場合もあります。

  • 印鑑証明書
  • 住民票

漏れがないように、送られてきた書類を確認して必要書類を揃えましょう。

注意したいこと

被害の状況がよくわかるようにすることが大切です。損害箇所の写真は、状況がよくわかるように5枚くらい用意してください。

 

損害箇所にフォーカスした写真だけではなく、全体像が見えるものも用意しておくとわかりやすいです。念のためにたくさん撮影し、状況を伝えやすい写真を選びましょう。

凍結による漏水で火災保険が下りず納得いかないときは?

納得いかない女性

火災保険金を申請しても、審査が通らない場合があります。そこですぐにあきらめないで、もう一度トライしてみましょう。

 

再度トライして、保険金が支払われたというケースも少なくありません。

追加書類を提出する

火災保険会社の査定に通らなかった原因は、火災保険が下りる条件を満たせなかったと判断されたからかもしれません。

 

追加書類で、火災保険の補償範囲であると証明されれば、再審査で通る可能性があります。

保険会社のお客様センターに相談する

審査をする担当者によって、結果が左右されることがあります。保険会社の申請窓口より、お客様センターに相談することで、火災保険の審査に通る可能性があるので、トライしてみてください。

 

また、お客様センターに相談すると、追加書類についても適切なアドバイスがもらえるかもしれません。各保険会社のお客様センターは、公式サイトか契約書を参照してください。

凍結で漏水が発生してお困りなら

凍結で漏水した場合に、利用できる保険について解説しました。契約しているご自身の保険内容を正しく把握して、利用してください。

 

保険金の申請には、水道修理業者が作成する見積もりが必要です。『クリーンライフ』では24時間年中無休で、電話・LINE・メールを受け付けています漏水でお困りの際は、お気軽にすぐご連絡ください。

⇒クリーンライフに水道管の凍結を相談してみる

2024.09.13

水道管が凍結で破裂した場合、自分で直すのは困難です。ただし、応急処置を施すことで、被害を最小限に抑えられます。

 

そこで今回は、水道管が凍結で破裂した場合の対処法を分かりやすく解説します。

 

水道管の破裂は、見えない場所で水漏れしていると気づかないケースもあります。

 

凍結で水道管が破裂したときのサインもお伝えしますので、破損や水漏れの早期発見につながるよう参考にしてください。

水道管が凍結して破裂したときの対処法

対処法

水道管が凍結して破裂すると、基本的には修理業者に修理を依頼しなければなりません。

 

ここでは、水道管の破損による水漏れ被害の拡大を防ぐためにできる対処法を紹介します。

1.水道の元栓を時計回りで閉める

水道の元栓の閉め方・開け方

まずは止水するために、水道の元栓を閉めましょう。

 

元栓は、水道のメーターボックスの中にあります。戸建ての場合は敷地内の地面に、集合住宅の場合は玄関ドアの横にある扉の中にあるのが一般的です。

 

元栓は、時計回りに回すと閉まります。

 

固くて回らない場合は、無理に回すと破損する恐れがあるので、修理業者を呼んで対応してもらいましょう。

 

元栓の設置場所については、以下のページで分かりやすく説明していますので、ご覧ください。

元栓を閉めても水漏れが止まらないときの対処法

元栓を閉めても水漏れが止まらないときは、水道メーターが破損している可能性があります。

 

水道メーターが破損したときは、お住まいのエリアの水道局に連絡をしましょう。

 

公設の水道メーターは、原則として水道局が設置費用を負担しています。交換費用も水道局の負担となりますので、対応を依頼しましょう。

2.水道管にタオルや布などを巻く

水道管の露出している場所が破裂しているときは、元栓を閉めた後、以下の手順で破損部分にタオルや布を巻いて応急処置をします。

  1. 破裂した水道管の下に、水を受けるためのバケツを置く
  2. 水漏れ箇所にタオルを巻く
  3. タオルがびしょ濡れになったら、乾いたタオルと交換する
  4. タオルが濡れなくなるまで、タオルを交換し続ける

この作業を行うことで、水漏れ被害を最小限に食い止められます。

 

タオルが足りない場合は、以下の道具で代用できます。

  • 雑巾
  • 古布
  • 新聞紙
  • キッチンペーパー

また、段ボールやビニールシートを床に敷くと、バケツの代用になります。

 

水道管が凍結したら、落ち着いて対処することが大切です。以下のページで凍結・破裂した場合の対処法をまとめていますので、あわせてご確認ください。

3.業者(水道局指定工事店)に連絡する

応急処置ができたら、すぐに水道局指定工事店に相談してください。

 

水道管の修理を水道局指定工事店に依頼すべき理由は、次の通りです。

  • 国家資格の保有者が在籍・施工を管理している
  • 工事に必要な機器や知識を有している
  • 給水管の工事に対応できる

このような理由から、お住まいの地域の水道局指定工事店に依頼することをおすすめします。

 

水道局指定工事店について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。非指定事業者との違いを、分かりやすく解説しています。

業者選びの重要な3つのポイント

数ある水道局指定工事店の中から業者を選ぶときは、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

  1. 見積もりを取って確認する
  2. 対応スピードの早い業者を選ぶ
  3. 実績の豊富な業者を選ぶ

見積もりは1社だけでなく、複数の業者で取って比較するのがおすすめです。

 

また、水道管の破裂は素早い対処が求められますので、すぐに駆けつけてくれる業者を選びましょう。

 

⇒クリーンライフに無料見積もりを依頼してみる

賃貸住宅の凍結による水道管破裂は入居者の責任

賃貸物件

賃貸住宅で水道管が凍結し破裂した場合は、入居者の責任になります。

 

修理費用も入居者の負担ですが、まずは管理会社や大家さんに相談してください。管理会社によって対応が異なる場合があるため、指示を仰ぎましょう。

 

集合住宅の場合、階下に水漏れ被害が及ぶことがあります。階下に被害があった場合は、賠償責任も発生します。

 

一般的に、賃貸の場合は火災保険の加入が義務付けられていますので、加入している火災保険の内容を確認しましょう。

 

賃貸・集合住宅であっても、凍結防止の対策は必須です。対策をしておけば凍結を免れますので、以下の記事を参考に対処しておきましょう。

凍結で水道管が破裂したときのサイン

水道管の破裂は、見える場所で起きるとは限りません。

 

次のようなサインを見つけたら、水道管の破裂を疑いましょう。

  • 心当たりがないのに水道料金が急に上がった
  • 床や壁が濡れてシミができている
  • 集合住宅で階下から水漏れの報告が来た
  • 蛇口・トイレの水が勢いよく出てこない

このようなトラブルを確認できたら、水漏れを確認できない場合でも、業者に相談しておくと安心です。

水道管から水漏れしているか確認する方法

水道メーターのパイロット回転運動

水漏れしているか確認する方法の一つが、水道メーターの動きを確かめることです。

 

家で水を使っていないときに水道メーターが動いていたら、水漏れしている恐れがあります。

 

水漏れを確認するときは、パイロットと呼ばれるコマ状の部分を見てみましょう。ごく微量でも水が流れていると、パイロットが回ります。

 

水漏れしていなければパイロットは回らないので、漏水を判断する際に確認してください。

水道管が凍結して破裂する原因

水道管が凍結すると、以下の理由で破裂することがあります。

  • 水道管内で水が凍って膨張する
  • 水道管が古く劣化している

 

水が凍ると、体積が約9パーセント増加します。水道管の中はもともと水で満たされているため、膨張すると圧力がかかり破裂してしまうというわけです。

 

水道管が破裂する原因と対処法は、以下のページで詳しく解説していますので、予防対策とあわせてご覧ください。

凍結で水道管が破裂したときの修理費用の相場

料金

凍結で水道管が破裂したときの修理費用の相場を紹介します。

 

水道管の破裂の修理 10,000円~50,000円
見えない部分の水道管の修理 30,000円~50,000円
水道管全体を交換 300,000円~500,000円
漏水調査 10,000円~30,000円

修理料金の幅が広いのは、修理する範囲によって料金に差が出るためです。

 

破損した1ヶ所を直すだけなら、10,000円~50,000円程度で修理できるでしょう。

水道管の凍結・破裂は補償される?

水道管の凍結による破裂は、基本的には補償の対象外になります。

 

集合住宅で階下に水漏れ被害が及んだ場合、個人賠償責任保険の特約があれば、補償があります。

 

水漏れが起きている場合は、水漏れによってダメージを受けた部分は補償対象になるケースがあります。しかし、水道管の修理や交換に対しては、補償されません。

 

ただし、水道管の凍結修理費用の補償を含む保険に契約していれば、凍結によって破裂した箇所の修理に利用できます。

 

火災保険の適用については、以下の記事で詳しく解説しています。水道管の修理は高額になるケースがありますので、修理の前に確認しておきましょう。

凍結で水道管が破裂したときの水道代

凍結が原因で水道管が破裂して大量の水漏れがあった場合、高額の水道料金が発生することがあります。

 

水道代はどの程度水が漏れていたかによって変わりますが、直径5mmの水漏れであれば、1か月で5,000円程度高くなるでしょう。

 

水の量が多ければ高額になり、直径10mmであれば、1か月で30,000円ほど高くなる可能性もあります。

 

あまりにも水漏れの量が多く料金が高額になれば、請求の際に気付くはずです。

減免制度で水道代が下がる場合もある

水漏れの状況によっては、水道料金の減免制度を利用して、水道代の増額分の負担を軽減できます。

 

ただし、自治体によって制度の内容や利用条件が異なるため、詳細はお住まいの自治体に確認してください。

 

一般的な減免制度の利用方法は、以下の通りです。

  1.  水道局指定工事店に修理を依頼する
  2. 「漏水修理証明書」の発行を依頼する
  3. 「減免申請証明書」を用意し、必要事項を記入する
  4. 修理が完了したら、減免の申請書・証明書を水道局に提出する
  5. 審査完了後、減免分の料金が支給される

上記は一般的な流れなので、詳細は各自治体に問い合わせて確認しましょう。

 

減免申請には漏水修理証明書が必要な場合もあり、水漏れ修理が完了していないと行えません。

 

また、申請は指定工事業者が手続きを代行するケースもあります。

凍結による水道管の破裂防止対策

水が流れている蛇口

冬に水道管の破裂を防ぐには、凍結防止対策を行うことが重要です。

 

凍結による破裂防止には、以下の対処法が役立ちます。

  • ちょろちょろと水を出す
  • 水道管を保温する
  • 水抜きをする
  • 給湯器の凍結防止をする

簡単ですぐに試せる方法は、蛇口から5mm程度の水を出しっぱなしにすることです。

 

寒波が続くときには、水を出しっぱなしにしても凍結する恐れがあるため、水道管を保温したり、水道管の水抜きをして凍結を防ぎましょう。

水道管が凍結で破裂して相談したいときは

凍結で水道管が破裂した際の対処法を中心に紹介しました。

 

水道管の修理は、水道局指定工事店にしか依頼できません。自分で対処することはできませんので、信頼できる業者を探して相談しましょう。

 

業者選びでお困りの際は、『クリーンライフ』にご相談ください。全国300以上の市町村で水道局指定工事店に指定されており、適正価格で修理させていただきます。

 

⇒クリーンライフに水道管の凍結を無料相談してみる

2024.09.13

気温が0度を下回り真冬日が続く季節になると、凍結防止策は必須です。

 

蛇口の凍結は水漏れや水道管の破損にもつながるので、しっかり対策をしておきましょう。

 

蛇口の凍結は、ちょっとした工夫で防げます。家にあるものでできる対策や、道具を使わずにできる簡単な方法をお伝えしますので、ぜひお試しください。

蛇口の凍結防止対策5つ

蛇口

蛇口の凍結を防ぐために、簡単にできる対策を5つ紹介します。

  • 水を出しっぱなしにする
  • 給湯器の追い焚きを活用する
  • 保温材を巻く
  • タオルを巻く
  • 水抜き(水落とし)をする

簡単な方法から少し手間のかかる方法まで、上から順に解説していきますので、参考にしてください。

水を出しっぱなしにする

少量の水を出しっぱなしにする

最も簡単で手軽にできる凍結対策が、蛇口の水を出しっぱなしにする方法です。

 

水を出しっぱなしにする方法は、以下の通りです。

  • 5~8mm程度の太さの水を出す(鉛筆の芯の太さ程度)
  • 凍結する可能性があるすべての蛇口で水を出す
  • 深夜から早朝にかけて行う

水は流れていると凍りにくいので、凍結しやすい夜間に水を出しっぱなしにすることで、凍結を予防できます。

 

水を出しっぱなしにするのがもったいないと感じる場合は、バケツにためておくと掃除などで利用できます。

 

水を出しっぱなしにする凍結対策については、以下の記事で詳しくまとめています。手順や注意点をわかりやすく解説していますので、ご覧ください。

外の蛇口は水を出しっぱなしにしない

外の蛇口で水を出しっぱなしにしても、気温が低すぎると凍る可能性があります。

 

外の水道の凍結防止には、以下の方法が有効です。

  • 保温材を使う
  • 水道凍結防止ヒーターを使う
  • 水道の水抜きをする

むき出しの水道管や蛇口には、保温材などを使って温度の低下を防ぎましょう。

 

詳しい手順については、以下の記事で紹介しています。分かりやすくまとめていますので、ぜひご一読ください。

給湯器の追い焚きを活用する

追い焚き機能が搭載されているお風呂であれば、追い焚きを活用することで凍結を防止できます。

 

一般的な方法は、以下の通りです。

  1. バスタブのお湯を、循環アダプターより上までためる
  2. 設定温度を35℃にして追い焚きをする

循環アダプターより低い位置では追い焚きできないため、お湯を溜める位置に注意してください。

 

また、35℃に設定することで、ガスの消費量を抑えられます。

 

お風呂の種類によっては自動で追い焚き機能が作動するものもあるので、取扱説明書や製品のホームページで確認しましょう。

 

蛇口の凍結とあわせて注意したいのが、給湯器の凍結です。以下の記事で詳しく解説していますので、給湯器の凍結対策もあわせて行いましょう。

保温材を巻く

むき出しになった水道管に保温材を巻くと、凍結防止に効果的です。

 

保温材として利用できるのは、以下のようなアイテムです。

  • 毛布
  • タオル
  • 気泡緩衝材(プチプチ)
  • 保温テープ
  • 保温チューブ
  • 保温カバー

上記のアイテムは1,000円~2,000円程度で、ホームセンターやネットで購入できます。プチプチやタオルなど、家にあるものでも対応可能です。

 

保温材の上からタオルを巻いて濡れないようにすると、より効果的です。

 

保温チューブを設置

【保温チューブの巻き方】

  1. 配管の長さに合わせて保温チューブをカッターで切る
  2. 保温チューブを配管に巻き付ける
  3. ワンタッチテープで取り付ける

保温チューブはさまざまな太さのものがありますので、配管の太さに合わせて選びましょう。

 

詳しい手順については、以下の記事をご覧ください。

タオルを巻く

タオルや毛布を巻きラップなどで包む

タオルを巻いて蛇口を保温する方法を紹介します。

 

【用意する物】

  • タオル
  • ビニールテープ
  • ビニール袋またはラップ

タオルは新しいものだとフワフワして巻きにくいので、使い古した古いタオルがおすすめです。

 

ビニール袋は蛇口から水道管をしっかりと覆えるように、大きめのものを用意しましょう。ビニールテープは水に強いものを用意してください。

 

【タオルを巻く手順】

  1. 蛇口の上にタオルをかぶせて巻く
  2. ビニールテープでタオルを固定する
  3. タオルの上からビニール袋をかぶせる
  4. ビニールテープで固定する

タオルを巻く前に、蛇口や水道管に残った水分をしっかり拭き取っておきましょう。

 

タオルを使った凍結防止の手順については、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

蛇口に凍結防止ヒーターを巻く

凍結防止ヒーターを巻く

凍結防止ヒーターには電源コードがついており、蛇口を温めることで厳しい寒さから凍結を防いでくれるアイテムです。

 

【用意する物】

  • 凍結防止ヒーター
  • ビニタイ
  • 保温テープやビニールテープ

凍結防止ヒーターは、ホームセンターやネットで3,500円~5,000円程で購入できます。

 

【凍結防止ヒーターの巻き方】

  1. 水道管から蛇口に、凍結防止ヒーターを緩く一様に巻きつける
  2. サーモスタット部分を巻き付けた範囲の中央に固定する
  3. ヒーター線をビニタイまたはビニールテープで水道管に固定する

凍結防止ヒーターを蛇口部分にまで巻き付けると、より効果的に凍結を予防できます。

水抜き(水落とし)をする

水道管や蛇口に水が残っていると凍結しやすいので、水抜き(水落とし)をして凍結を防ぎましょう。

 

【水抜きをする手順】

  1. 水抜き栓を閉める
  2. 各水回りの蛇口をひねって、水をすべて出し切る
  3. 蛇口下にある水抜き用ネジを開けて水を出す
  4. 全て水が抜けたら蛇口を閉める

以上の手順で蛇口に残った水を出し切ると、凍結を防げます。

 

とくに屋外にある蛇口は凍結しやすいので、水抜きしておくと安心です。

 

詳しい手順は以下のページを参考にしてください。注意点も解説していますので、水抜きをする前にご一読ください。

水抜き後に蛇口を使う方法

水抜き後に蛇口を使うときは、以下の手順で元の状態に戻しましょう。

  1. 水を抜くために開けた場所を全て閉める
  2. 水抜き栓を開ける
  3. 水が出てきたら完了

水を出し始めると、最初は勢いよく水が出てきます。これは空気で水が押し出されているだけなので、空気が抜ければ通常通りに使用できます。

凍結しにくい蛇口に交換する

頻繁に凍結するような地域であれば、凍結しにくい蛇口に交換する手もあります。

 

凍結しにくい蛇口とは、以下のような蛇口です。

  • コマとスピンドルが一体型の固定コマの蛇口
  • 水が中に溜まりにくい形の蛇口
  • 止水弁が自動で開く凍結防止水栓

近年はデザイン性に優れた蛇口が人気ですが、凍結を防ぐ観点で見ると、内部に水がたまりにくい形状の蛇口がおすすめです。

 

凍結防止水栓は、凍結しそうになると止水弁が自動で開き、少量の水が流れて凍結を防いでくれます。自動で作動するので手間がかからず、急な冷え込みでも凍結の心配がありません。

 

このような蛇口に交換したい方は、以下の記事を参考にしてください。蛇口交換の手順や、蛇口交換の基本的な知識をまとめています。

蛇口の凍結防止対策をすべき気温・条件

凍結

蛇口や水道管が凍結する気温の目安は、マイナス4℃以下といわれています。

 

水は0℃以下になると凍りますが、気温が0℃でも水道管の中は0度以下にならないため、凍りません。

 

しかし、マイナス4℃を上回っていても、真冬日が続くと蛇口や水道管が凍結することもあるので、注意が必要です。

 

蛇口・水道管の凍結する温度については、以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

特に凍結しやすい蛇口

凍結しやすい水道管

気温にかかわらず、蛇口には特に凍結しやすい条件があります。

  • 日の当たりにくい北側に設置されている蛇口
  • 風が当たる場所に設置されている蛇口
  • むき出しになっている水道管につながっている蛇口

以上の条件に当てはまる場合、特に凍結しやすいので注意が必要です。

 

排水管や蛇口が濡れている状態だと凍結しやすいので、屋外にある蛇口は対策をしておきましょう。

蛇口が凍結したときの対処方法

凍結防止の対策をしていても、蛇口が凍結してしまうことがあります。

 

蛇口が凍結したときは、以下の対処法をお試しください。

  • 自然解凍を待つ
  • 40℃程度のぬるま湯をかける
  • ドライヤー・カイロで温める

最も安全な方法は、自然解凍を待つことです。ほとんどの場合は、気温が上がると自然に解凍されて水を使えるようになります。

 

解凍を急ぐときには、40℃程度のぬるま湯をかけたり、ドライヤー・カイロで温める方法もあります。しかし、破損などのリスクはありますので、注意して行ってください。

 

蛇口が凍結した場合の対処法については、以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

蛇口・水道管の凍結によるトラブルでお困りなら

暖かい地域だからと油断せず、冷え込みそうな日は蛇口の凍結を防ぐ対策をしておきましょう。

 

万が一凍結しても、ほとんどの場合は自然解凍で水を使えるようになります。もし凍結で水道管が破裂したなど、トラブルが起きたら慌てず業者に相談してください。

 

私たち『クリーンライフ』でも、蛇口・水道管の凍結トラブルに対応しています。24時間年中無休で対応しているので、急な凍結でお困りの際は気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフに蛇口・水道管トラブルの相談をしてみる

2024.09.13

水道管など、水回りの凍結が気になる季節。気温が何度から凍結の心配をすべきなのか、また、凍結しやすい条件は何か解説します。

 

水道管などが凍結すると、水回りの設備が使用できなくなるだけではなく、水道管が破裂する可能性があります。

 

水道管が破裂すると大きな損失が生じる可能性があるので、天気予報を参考にして対応が必要です。凍結しやすい条件とあわせて、凍結予防の方法も紹介するので、参考にしてみてください。

水道管が凍結するのは何度から?

凍結しやすい状況

水道管が凍結する気温は、以下の通りです。

  • 気温がマイナス4度以下
  • 真冬日が何日か続く

気温が0度でも水道管内の水は0度にはならないため、マイナス4度を下回ると凍結します。

 

しかし、最高気温が0度を下回る「真冬日」が続くときは注意が必要です。0度以下の気温がしばらく続くと、水道管が凍結するリスクが高まります。

 

特に注意しなければならないのは、深夜から早朝にかけての時間帯です気温がぐっと下がる時間には、凍結に注意しましょう。

エコキュート・給湯器が凍結するのは何度から?

給湯器を保温する

エコキュート・給湯器が凍結しやすい気温は、外気温がマイナス15度以下といわれています。

 

水道管はマイナス4℃から凍結するといわれていますが、給湯器には凍結防止機能が搭載されているため、マイナス15度までは凍結する可能性が低くなります。

 

ただし、給湯器が北側や風が当たりやすい場所に設置されているときは、注意してください。マイナス15度以上の気温であっても、凍結の恐れがあります。

 

また、給湯器本体の凍結は凍結防止機能で予防できても、配管の凍結は防げません。配管が凍結すると、キッチンやお風呂のお湯や水が出なくなるので、対策を講じる必要があります。

 

給湯器が凍結すると、故障や水が出ない原因になることもあります。以下の記事を参考に、対策をしておくと安心です。

凍結後に何度から溶け出す?

夜間から早朝にかけて水道管が凍結しても、日中に気温が上がると自然に解凍されて、水が使えるようになります。

 

水道管が凍結した場合、自然解凍する温度の目安は4~6度です。そのため、日中に気温が上がらない真冬日には、解凍しにくくなります。

 

凍結の状態によっては、丸一日解凍できないこともあります。

気温が低いときに凍結しやすい水道管

凍結しやすい水道管

気温がマイナス4度にならなくても、以下のような水道管は凍結しやすいので注意が必要です。

  • 日当たりの悪い水道管
  • 風が当たりやすい水道管
  • 水を使う頻度が少ない水道管

どのような水道管が凍結しやすいのか、詳しく解説していきます。

日当たりの悪い水道管

日当たりの悪い場所にある水道管は、気温がマイナス4℃にならなくても凍結するリスクがあります。

  • 北側で日が当たりにくい場所
  • 日陰で温度が上がりにくい場所

このような場所は気温が上がりにくく、マイナス4度以上でも凍結する可能性があります。

 

日当たりの悪い場所に水道管がある場合は、0℃になったら凍結対策をしておく必要があります。冬の間は天気予報やニュースなどで、気温が下がらないか情報をこまめにチェックしましょう。

風が当たりやすい水道管

以下のように、風が当たりやすい水道管も、凍結しやすいので注意してください。

  • 屋外でむき出しになっている水道管
  • 屋外に設置してある洗濯機の水道管
  • 屋外の蛇口

屋外でむき出しになっている場合は、マイナス4度を上回っていても凍結の恐れがあります。

 

むき出しになっている水道管には保温材を巻いたり、洗濯機や給湯器には防風設備を設けるなど、凍結を防ぐ工夫が必要です。

水を使う頻度が少ない水道管

以下で示すような水を使う頻度が少ない水道管も、凍結しやすいため注意しましょう。

  • 夜中に使用しない
  • 長期間家を留守にする

水は動いていると凍結しにくいのですが、止まっていると簡単に凍ってしまいます。夜間に水道管が凍結しやすいのは、水を使う頻度が少ないのも理由の一つです。

 

長期間家を留守にするときには凍結対策をしておかないと、留守にしている間に凍結して水道管が破損し、水漏れ被害が発生しているケースも少なくありません。

水道管の凍結を予防する方法

配管の凍結防止

水道管の凍結を予防する方法を3つ紹介します。

  • 蛇口から水を出しっぱなしにする
  • 保温材を巻く
  • 水抜きをする

簡単な方法から順に紹介しますので、参考にしてください。

蛇口から水を出しっぱなしにする

少量の水を出しっぱなしにする

夜間に蛇口から少量の水を出しっぱなしにしておくと、凍結を予防できます。

 

ポイントは以下の通りです。

  • 家のすべての蛇口で水を出しておく
  • 鉛筆の芯の太さ程度の水を出す

水は流れていれば0度を下回っても凍りにくいので、鉛筆の芯の太さ程度の水を出しておきましょう。

 

水を出していない蛇口は凍結する可能性があるので、住宅全体の蛇口から水を出しておくと安心です。

 

水を出しっぱなしにする方法については、以下の記事で詳しく解説しています。注意点もあわせてご確認ください。

保温材を巻く

以下のような保温材で、むき出しになっている水道管や蛇口を包み込むと凍結防止対策になります。

  • 保温チューブ
  • 凍結防止ヒーター
  • 保温テープ
  • アルミシート
  • 気泡緩衝材(プチプチ)
  • タオル
  • 毛布

ワンタッチで取り付けられる保温材を選べば、簡単です。保温材はホームセンターなどで1,000円~2,000円前後で購入できます。

 

タオルや毛布など、家にあるものでも代用が可能です。

 

タオルや毛布を巻きラップなどで包む

【タオルを巻く手順】

  1. 蛇口の方からタオルを巻き始める
  2. ビニールテープやゴムで固定しながら、蛇口全体にタオルを巻き付ける
  3. 最後をテープで固定する
  4. ビニール袋で全体をくるんで、テープで固定する

タオルが雨や雪で濡れないように、上からビニール袋で保護するとより効果的です。

 

保温材を使った凍結防止方法は、以下のページで紹介しています。おすすめの保温材や注意点を解説していますので、参考にしてください。

水抜きをする

水抜き栓を使う

水道管の水抜きをしておくと、管の中に水が残らないので凍結予防になります。

 

【水抜きの手順】

  1. 水抜き栓を回して給水を止める
  2. 蛇口を開けて、水を出し切る
  3. 水が残っていないか確認する

蛇口に水抜きネジがあれば、ドライバーで空けて水を出し切っておきましょう。

 

長期間家を空けるときには、住まい全体の水抜きをしておくと安心です。

 

水道管が凍結したときの対処法

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対策をしていても水道管が凍結してしまったら、基本的には自然解凍を待ちましょう。日中の気温が4度以上に上がると、徐々に解凍されて水が使えるようになります。

 

自然解凍以外には、以下の方法があります。

  • ぬるま湯をかける
  • カイロ・ドライヤーなどを使用する

お湯やタオルで解凍する

ぬるま湯をかけるときは、40度程度のお湯を用意してください。熱湯をかけると、水道管が破損する恐れがあります。

 

自然解凍以外の方法はリスクがありますので、注意して作業してください。

 

水道管の凍結でお困りの方は、以下の記事をご覧ください。対処法や破裂時の対応を、分かりやすく紹介しています。

水道管が破裂したときの対処法

水道管が破裂したときは、すぐに応急処置をしましょう。

  1. .水道の元栓を時計回りで閉める
  2. 水道管にタオルや布を巻く
  3. 業者に連絡をする

まずは、水道管の破裂による水漏れを防ぐことが大切です。水道の元栓を閉めて、水道管の破損個所にタオルや布を巻いて処置しましょう。

 

破裂した水道管は自分では直せませんので、業者に連絡をしてください。

 

凍結で水道管が破裂したときの対処法は、以下のページでご覧いただけます。賃貸の方向けの対処法も紹介していますので、参考にしてください。

水道管の凍結は気温・場所に要注意

凍結の可能性があるのは、何度からなのかを解説しました。

 

マイナス4度を下回るときや、真冬日が続くときは凍結に注意してください。保温材を巻いたり水抜きをしたりして、凍結を予防しましょう。

 

しかし、対策をしていても凍結することはあります。もし凍結したり、凍結による水道管の破損が起きたときは、『クリーンライフ』にご連絡ください。

 

LINE・メールでも相談を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフに水道管凍結について相談してみる

2024.09.13

水道管が凍結したら、適切に対処をしないと、破裂や水漏れが起こることがあります。

 

そこで今回は、水道管が凍結したらどうすべきか、対処法をまとめました。イラスト付きで紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

 

また、凍結で水道管が破裂したときの対処法についてもお伝えします。水漏れ被害が広がらないように、焦らずに対応しましょう。

水道管が凍結したらどうすべき?適切な対処法

水道管が凍結したら、慌てず適切に対処しなければなりません。

 

凍結した場合の主な対処法は、以下の3つです。

  1. 自然解凍されるまで待つ
  2. ぬるま湯をかける
  3. カイロやドライヤーで温める

具体的な手順を解説します。

自然解凍されるまで待つ

水道管が凍結したときは、自然解凍を待つのが最もおすすめな方法です。

 

水道管に破損や水漏れなどのトラブルがなければ、気温が上昇して自然解凍するのを待ちましょう。

 

日中に気温が上がれば、早ければ半日ほどで解凍できます。凍結の程度や気温によっては、1~2日かかることもあり、寒波が続くと溶けない場合もあります。

 

1日様子を見て解凍できないときは、修理業者に相談するか、別の対処法を試しましょう。

ぬるま湯をかける

お湯やタオルで解凍する

自然解凍できないときや、早く解凍したいときは、以下の手順でぬるま湯をかけて溶かしていきます。

  1. 水道管にタオルを巻く
  2. 40℃~50℃のぬるま湯をかけてゆっくり解凍する
  3. 解凍できたらタオルを取り、水道管についた水気をしっかり拭き取る

水道管に熱湯をかけると、割れたり、破損したりする恐れがあります。

 

必ず40℃程度のぬるま湯を使用し、様子を見ながら作業してください。

 

タオルは水道管の凍結防止にも役立つアイテムです。以下のページでタオルを使った凍結防止方法を紹介していますので、ぜひお試しください。

カイロやドライヤーで温める

ドライヤーの温風やカイロで温める
水道管が凍結したら、水が使えずお湯が用意できない可能性があります。お湯を用意できないときには、カイロやドライヤーで温める方法がおすすめです。

 

カイロは水道管に直接貼り付けて、温めて解凍します。じんわり長い時間をかけて温めて、解凍を促してくれます。

 

ドライヤーを使うときは、温風を水道管から少し離した位置から当てて、ゆっくり解凍させましょう。

 

ドライヤーを使うときは、熱風はNGです。水道管に近距離で熱風を当て続けると、急な温度変化によって、水道管が破損する恐れがあります。

水道管が凍結で破裂したときの対処法

水道管が凍結すると、内部で膨張した水の圧力で、破裂する恐れがあります。

 

また、水道管に熱湯をかけるなどの誤った対処法で、水道管が破損したり、水漏れ被害が大きくなることも予想されます。

 

凍結で水道管が破裂したら、以下の順で対処しましょう。

  1. 水道の元栓を時計回りで閉める
  2. 破裂したところにタオルを巻く
  3. 水道局指定工事店に修理を頼む

それぞれの対処法を、以下で詳しくお伝えします。

1.水道の元栓を時計回りで閉める

水道の元栓の閉め方・開け方

破裂による水漏れを止めるために、まずは水道の元栓を閉めましょう。

 

水道の元栓は、一般的にはメーターボックスの中にあります。時計回りに回すと閉まりますので、しっかり閉めて止水してください。

 

バルブが固くて回らない場合、無理に回そうとするのはNGです。元栓が破損して閉められなくなるケースもあるので、必ず修理業者に相談しましょう。

 

水道の元栓の場所が分からない場合は、以下の記事を参考にしてください。設置場所と元栓の閉め方をわかりやすく解説しています。

2.破裂したところにタオルを巻く

元栓を閉めたら、破裂した箇所にタオルを巻いて応急処置をします。

 

タオルを巻く手順は、以下の通りです。

  1. 水道管の破裂した部分にタオルを巻く
  2. 水の受け皿として下にバケツを置く
  3. 水を吸い切ったタオルは都度交換する

タオルを巻いておくだけでも、水漏れの被害を抑えられます。

 

応急処置をしたら、すぐに水道修理業者に連絡をしましょう。

3.水道局指定工事店に修理を頼む

応急処置をしたら、水道局指定工事店(指定給水装置工事事業者)に水道管の修理を依頼してください。

 

水道局指定工事店とは、自治体の水道局より「適切に工事ができる」として指定された事業者です。

 

給排水設備の工事・修繕は、指定工事店でなければ対応できません。

 

また、万が一業者との間にトラブルがあっても、指定工事店であれば自治体が対応してくれる場合があります。トラブルが起きる可能性もゼロではないので、指定工事店に依頼するほうが安心です。

 

水道管の凍結・破裂の対応における料金相場

水道管が凍結・破裂した場合の修理料金の相場を紹介します。

 

凍結であれば自分で対処できることもありますが、以下の場合は業者に相談するほうがよいでしょう。

  • 自分で凍結が解消できなかった場合
  • 自力での対処に不安を感じる場合
  • 水道管に破裂や水漏れが起きた場合

修理料金の相場は、以下の通りです。

 

軽微な破裂の修理 10,000円~50,000円
床下・壁内の水道管の修理 30,000円~50,000円
水道管全体の交換 300,000円~500,000円
電気解氷機や高温スチーム機を使った解凍作業 10,000円~30,000円
漏水の調査 10,000円~30,000円

修理にかかる料金は、破損箇所や範囲によって大きく差があります。

 

修理業者によっても費用が異なるため、必ず見積もりを取ってから、納得できる業者に修理を依頼しましょう。

 

⇒クリーンライフの水道管の修理料金を見てみる

水道管が凍結・破裂しやすい条件

下記3つの条件に該当する場合、水道管が凍結・破裂しやすいので注意しましょう。

  1. 気温がマイナス4℃を下回る場合
  2. 真冬日(氷点下)が数日続いた場合
  3. 冬場に長期間水道を使わなかった場合

気温がマイナス4℃を下回ると、水道管が凍結するリスクが高くなります。

 

気温が0℃以上の場合でも、気象条件や水道管の設置場所によっては凍結することもあるので、注意が必要です。

 

水道管が凍結しやすい条件や気温については、以下のページで詳しくまとめています。給湯器の凍結についても記載していますので、あわせてご確認ください。

特に凍結しやすい水道管

水道管の中でも特に凍結しやすいのは、以下の場所です。

  • 屋外でむき出しになっている
  • 屋内の水道管でも外気と同じ温度下にある
  • 住宅の北側や日陰に設置されている
  • 風当たりが強い場所に設置されている

このような場合、気温が氷点下にならなくても、水道管が凍結する可能性があります。

 

水道管の凍結を防ぐには、水抜きが有効です。とくに水道を長期間使用しない場合に効果的ですので、以下のページで詳細をご確認ください。

水道管凍結の再発を予防するための対策

水道管の凍結を防ぐには、凍結させないための対策を講じる必要があります。

 

水道管の凍結を防ぐためには、以下の対策が有効です。

  1. 少量の水を流しっぱなしにする
  2. 保温材やタオルを活用する
  3. 水道管の水抜きを行う
  4. 夜間に追い焚きし続ける

予想される気温や条件に合わせて、適切な方法で対処しましょう。

 

水道管の凍結予防策を詳しく知りたい方は、以下のページを参考にしてください。簡単にできる対策も紹介しています。

水道管が凍結・破裂してしまいお悩みなら

水道管が凍結したら、迅速かつ適切に対処することが重要です。

 

凍結は自然解凍で直ることがほとんどですが、なかには配管が破損したり、水漏れしたりするケースもあります。

 

水道管の凍結トラブルをスムーズに解決するには、専門業者に依頼するのがスムーズです。

 

クリーンライフ』でも水道管の凍結や破損の修理に対応しています。水道局指定工事店に登録されており、適正価格で安心してお任せいただけますので、気軽にご相談ください。

 

⇒クリーンライフに水道管トラブルの相談をしてみる

2024.09.13

極寒が続くときや、引っ越しや旅行で水道を使用しない日が長期間続くときは、凍結しないために水抜きをすると安心です。

 

そこで今回は、水道管や給湯器の凍結防止のための「水抜き」のやり方を説明します。

 

キッチンやお風呂、トイレ、洗濯機など、水抜きする方法を場所別にわかりやすく紹介します。万が一、凍結した際の対処方法も紹介するので、あわせて参考にしてください。

凍結防止で水抜き(水落とし)が必要な理由

水抜きは、配管の水を排水するための作業です。

 

配管に水が残っていると、気温が下がったときに凍結してしまい、水が使えなくなったり、配管が破損する恐れがあります。

 

水抜きすることで配管の中の水を空にして、安全に凍結を防ぐ効果が期待できます。

 

基本的な水抜きのやり方は、以下の通りです。

  1. 水抜き栓を閉める
  2. 蛇口を開けて水を出し切る
  3. 水がすべて抜けたら蛇口を閉める

以上の手順で、配管に残った水をすべて出し切りましょう。

【場所別】水抜きで凍結防止する方法

やり方

キッチンや洗面所、トイレ等、場所別に水抜きのやり方を紹介します。

 

場所によって手順が異なりますので、参考にしてください。

キッチン・洗面所の水抜き

まずは、キッチンや洗面所の水抜きの手順です。

  1. 水抜き栓(元栓)を閉める
  2. 水とお湯の蛇口を開けて、水を出す
  3. 壁付蛇口の場合は、根元のネジを緩めて水を抜く
  4. 蛇口を閉める

レバーハンドルの場合は、レバーを全開にして左右に振って水を出し切ります。

 

最後に蛇口を閉め忘れると、給水時に水が蛇口から噴き出すので注意してください。

止水栓があるときは緩める

キッチンや洗面所の下に「止水栓」が設置されている場合があります。止水栓は、緩めると水抜きできる部品です。

 

ネジ式になっており、緩めると残った水を出し切れます。止水栓は蛇口の形で取り付けられていることもあります。

 

止水栓を開ける際は、水を受けるバケツを用意してから作業してください。

お風呂の水抜き

お風呂の水抜きは、以下の手順で行います。

  1. お湯と水の蛇口を開く
  2. 蛇口の根本のネジを緩めて水を出す
  3. シャワーヘッドは下を向けておいて水を出す

蛇口の根元のネジは、マイナスドライバーで回すと簡単に緩められます。

 

シャワーホースにも水が残っていると凍結の可能性があるので、ヘッドを下に向けておいて、水を出し切りましょう。

 

お風呂の凍結については、以下の記事で詳しくまとめています。凍結対策と対処法を解説していますので、参考にしてください。

トイレの水抜き

トイレの水抜きは簡単です。レバーで水を流して、トイレタンクの中を空にします。

  1. 水抜き栓を時計回りに回して閉める
  2. トイレタンクのレバーを回す
  3. 水が流れなくなるまでレバーを回す
  4. タンクの中が空になったのを確認する

トイレタンクの水を空にすると、接続されている配管に空気が入り、残っている水が抜けていきます。

 

不凍液を入れる

しばらく家を留守にするときは、便器に溜まった水が凍って膨張し、便器が破損することがあります。便器内の水は虫や悪臭の侵入を防ぐため、残しておかなければなりません。

 

便器の水の凍結を防ぐには、凍らないようにトイレ専用の不凍液を入れておくと安心です。

ウォシュレットの水抜き

トイレタンクの水抜きとあわせて、ウォシュレットの水抜きも必要です。

 

ウォシュレットの水抜き栓は、給水管と本体の接続部分、またはトイレタンクの下にあります。

 

まずはトイレタンクの水を出し切り、止水栓が閉まった状態で以下の作業を行います。

  1. ウォシュレットのコンセントを抜く
  2. ウォシュレット本体を外す
  3. 水を受けるバケツを用意し、水抜きレバーを引いて水を抜く
  4. 水抜きレバーを元に戻す
  5. ウォシュレットを元に戻す

ウォシュレットの水抜きは、不凍液を入れる前に行いましょう。

 

トイレの凍結対策を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。万が一凍結した場合の対処法も、詳しく解説しています。

洗濯機の水抜き

洗濯機も水抜きしておかないと、凍結する可能性があります。

 

とくに屋外に置いてある場合は凍結しやすいので、以下の手順で対策してください。

  1. ホースを外してホースの中の水を出す
  2. 蛇口についたホースを付ける金具を押して水を抜く
  3. 上向きの蛇口は開けて、空気を入れる

洗濯機の蛇口から落ちる水を受けるために、バケツなどを用意しておくと安心です。

 

洗濯機の水抜き方法は、メーカーや機種によって異なります。取り扱い説明書に水抜きの方法が記載されているので、必ず確認してから作業してください。

 

洗濯機の水抜きは引っ越しの際にも必要ですので、覚えておくと便利です。

 

洗濯機の水抜き方法は、以下の記事でもご確認いただけます。水抜き以外の凍結防止方法も紹介していますので、ご覧ください。

給湯器の水抜き

ガス給湯器やエコキュートも、凍結を防ぐために水抜きが必要です。

 

ここでは、ガス給湯器の水抜き方法を紹介します。

  1. 運転スイッチを切る
  2. ガスの元栓と給湯器の止水栓を閉める
  3. お湯が出る箇所の蛇口をすべて全開にする
  4. 給湯水抜き栓を全開にして、給湯器内の水を抜く
  5. 水抜き完了後に電源プラグを抜く

近年の給湯器には凍結防止機能がついているものが多く、よほどのことがなければ凍結はしません。

 

しかし、最高気温0℃以下の日が続くときや、長期間出かけて電源を切るときには、水抜きによる凍結予防がおすすめです。

 

作業を行う前に取扱説明書を読み、手順を確認してから行ってください。

電気温水器の水抜き

電気温水器の本体の水が凍ることはほとんどありませんが、給水管などの配管が凍ってしまうことはあります。

 

万が一に備えて、氷点下になるときは水抜きをしておくと安心です。

 

電気温水器の水抜きは、以下の手順で行います。

  1. 給水元栓を閉める
  2. リモコンで運転スイッチを切る
  3. お風呂、キッチン、洗面所などの蛇口を全開にする
  4. コンセントを抜く

水抜きすれば凍結することは稀ですが、万が一凍結したときは、電源を抜いて漏電を防ぎましょう。

 

給湯器の水抜きに関する詳しい手順は以下のページでご覧いただけますので、作業の前にご確認ください。

屋外の蛇口の水抜き

屋外の蛇口にも、水抜き栓が設置されているものがあります。

 

屋外の水抜き栓は主に、以下の3つのタイプです。

  • ハンドルタイプ
  • 90度回転タイプ
  • ワンプッシュタイプ

このなかでも多いのが、ハンドルタイプと90度回転タイプです。

 

【ハンドルタイプの水抜き方法】

  1. ハンドルを右回しで最後まで回す
  2. 蛇口を開けて空気を取り込む
  3. 水の抜ける音が止んだら蛇口を閉める

ホースがついている場合は、空気をしっかり抜くためにホースを外してから作業してください。

 

水抜き栓がついていない場合は、保温材やタオルを巻いて凍結対策をします。

 

外の水道の凍結防止策については、以下の記事でも詳しく紹介しています。外の水道は凍結しやすいので、リスク回避のためにしっかり対策をしておきましょう。

凍結防止する際の水抜き栓の場所

凍結を防ぐための水抜き栓の場所を紹介します。

 

戸建て・マンション・アパートと建物の種類ごとにまとめたので、確認しておきましょう。

戸建ては住宅によって数が異なる

戸建ての場合は、お住まいによって水抜き栓の数が異なります。

 

水抜き栓の場所は、以下を確認してください。

  • キッチン
  • 洗濯機
  • トイレ
  • お風呂
  • リビング

また、水抜き栓の数も、住宅によって異なります。

  • 1つの水抜き栓で、住宅全体の水抜きに対応する栓がある
  • 各水回り箇所に独立した水抜き栓がある

このように、住宅によって場所や数に違いがあるため、確認しておくのがおすすめです。

マンションはパイプスペース内が多い

水道の元栓の場所マンションの水抜き栓は、パイプスペースに設置されている場合があります。

 

マンションの間取り図を見ると「PS」と記載された箇所があります。そこがパイプスペースです。多くの場合、玄関ドア横のメーターに設置されており、水抜き栓や水道の元栓がまとめてあります。

 

パイプスペースには凍結防止ヒーターや保温材も設置されているため、水抜きの必要性は低いといわれています。

 

それでも停電時や長期間使用しないときには、水抜き作業を行う方が、凍結予防に効果的です。

 

マンションによっては、水抜きに管理会社や管理組合の許可がいるため、確認してから行いましょう。

アパートは水回りも外も要確認

アパートの場合は、以下のような水回りごとに水抜き栓がある場合と、外に水抜き栓がある場合があります。

  • キッチン
  • 洗濯機
  • トイレ
  • お風呂
  • 部屋の外

屋外に水抜き栓がある場合、ベランダ側の地面や1階の通路を確認してみましょう。

 

青い丸いフタがあれば、その中に水抜き栓が設置されています。フタを開けるとバルブがありますので、閉める方向に回すと水道管に残っている水が排出されます。

 

アパートの凍結防止策については、以下の記事でも紹介しています。アパートで凍結すると高額な修理費用を請求されるケースもありますので、ぜひご確認ください。

凍結防止で水抜きをするときの注意点

凍結防止で水抜きをするときは、慎重に作業しないと水漏れや破損につながる恐れがあります。

 

注意点を2つお伝えしますので、作業の前にご確認ください。

水抜き栓は無理に動かさない

水抜き栓が固くて動かないときは、無理に動かさないようにしてください。

 

無理に動かすと、破損する恐れがあります。破損すると修理費用が高額になる可能性があるので、注意が必要です。

 

また、素手で回そうとするとケガにつながる可能性もあるので、慎重に作業してください。

 

固くて動かないときは無理やり作業せず、専門の業者に相談しましょう。

水が残っていないか確認する

水抜きをするときは、配管や蛇口に水が残っていないかよく確認してください。

 

水が残っていると凍結しやすいので、最後まで水抜きできているか以下の方法で確認しましょう。

  1. まずは水抜きをする
  2. 水抜きした蛇口に、指先や手を近づける
  3. 蛇口に指先や手が吸い込まれていくようであれば、水抜きができている

上記の方法で指先や手が吸い込まれていかない場合は、水抜きができていません。

 

まだ水が残っているか、水道管自体に問題がある可能性があります。

水抜きした後に元の状態に戻す方法

蛇口

水抜きした設備を再度使う際は、通水する必要があります。

 

元の状態に戻すときは、以下の手順で行います。

  1. 蛇口が閉まっているか確認する
  2. 水抜き栓のハンドルを通水方向に回す
  3. 蛇口を1ヶ所ずつ開けて、通水する

蛇口を開けると、空気とともに水が流れるので「ゴボゴボ」という音がします。しばらくして音がしなくなったら、通常通りに使用できます。

 

手順を踏まずに通水すると、勢いよく水が飛び出すこともあるので、蛇口が閉まっている状態で元に戻してください。

 

また、水抜きして通水すると圧力が加わって、水道管内のサビが取れて蛇口を詰まらせてしまうことがあります。蛇口がつまってしまった場合は、吐水口についたフィルター付きキャップを外して、洗ってください。

給湯器の水抜きを解除する方法

給湯器の水抜きを解除するときは、ほかの水回りの通水作業が終わってから、以下の手順に沿って行います。

  1. 住宅内の蛇口が全て閉まっているか確認する
  2. 給湯水抜き栓を閉める
  3. 給湯器の止水栓を全開にする
  4. 蛇口を1つ開けて通水していることを確認する
  5. 給湯器の電源コードをコンセントに入れる
  6. 給湯器のガス栓を開く
  7. 給湯器のスイッチをONにする
  8. 蛇口からお湯が出るか確認する

一般的な手順は上記の通りですが、メーカーや機種によっても異なります。

 

作業をする前に必ず取扱説明書を確認し、手順通りに行ってください。

水抜きで凍結防止した方が良い条件

凍結

水抜きで凍結を防止した方が良いのは、以下の条件のケースです。

  • 気温がマイナス4度以下になるとき
  • 真冬日(0度以下)が続くとき
  • 水道管が屋外でむき出しになっている
  • 北側や日陰に水道管・給湯器がある
  • 自宅を長期間留守にする

これらの条件が重なると、凍結のリスクはさらに高くなります。

 

とくに気温が下がると予想される日には、前もって水抜きなどの対策をしておくのがおすすめです。

 

水道管の凍結と気温の関係については、以下の記事で分かりやすく解説しています。気温が0度を上回っても凍結することがありますので、確認しておいてください。

水抜き以外で凍結防止する方法

タオルや毛布を巻きラップなどで包む

凍結防止は、水抜き以外の方法でもできます。

 

「水抜きがうまくできない」「水抜きが難しい」という方は、以下の方法をお試しください。

  • 蛇口から水を少しずつ出し続ける
  • 保温材やタオルで水道管を保温する
  • メーターボックスにビニール袋に入れた布などを詰める

これらの方法も、凍結を防ぐのに有効です。

 

道具がなくてもできる方法や、家にあるもので簡単にできる方法もあります。いずれも簡単にできますので、水抜きが難しい方はお試しください。

水抜きをしても凍結したときの対処法

水抜きをしていても凍結してしまったときは、自然解凍を待つのが安全な方法です。ほとんどの場合は、日中に気温が上がると自然に溶けて、水道が使えるようになります。

 

自然解凍に時間がかかりそうなときは、以下の対処法もあります。

  • 40度程度のぬるま湯で配管を温める
  • ドライヤー・カイロで温める

 

お湯やタオルで解凍する

温めて解凍する際は、極端に熱いお湯は使用しないでください。熱湯を配管に直接かけると、破損する恐れがあります。

 

水道管が凍結した場合の対処法は、以下のページでご確認ください。詳しい手順や注意点をまとめていますので、参考にしてください。

凍結によるトラブルでお困りのときは

凍結防止のための水抜き方法を解説しました。

 

気温が下がる日でも、しっかり水抜きをしていれば、凍結することはないはずです。しかし、水抜きをしたつもりでも、配管や蛇口に水がわずかに残っていると、凍ってしまうことがあります。

 

凍結していた配管が破損したときや、なかなか解凍できないときは、『クリーンライフ』にご相談ください。

 

『クリーンライフ』は全国で300以上の市区町村で水道局指定工事店に指定されており、水道管等でトラブルがある場合も、安心してお任せいただけます。

 

⇒クリーンライフに水道管のトラブルを相談してみる

2024.09.13

給湯器の凍結は、しっかり対策をしておけば防止できます。

 

この記事では、給湯器の凍結を防止する方法を5つお伝えします。

 

今すぐできる対策や、道具なしでできる凍結防止法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。対策を行う際の注意点や、凍結しやすい場所別におすすめの凍結防止策もお伝えします。

給湯器を凍結防止する方法5選

給湯器

給湯器の凍結を防ぐには、以下の5つの方法が有効です。

  1. 水を出しっぱなしにしておく
  2. 凍結防止ヒーターを作動させる
  3. 自動ポンプ運転を作動させる
  4. 保温材を配管に巻く
  5. 水抜きをする

上の対策ほど簡単で、下に行くほど対策に手間がかかります。

 

ここでは上記の対策について、簡単な方法から順に分かりやすく解説していきます。

水を出しっぱなしにしておく

少量の水を出しっぱなしにする

給湯器の凍結対策として手軽にできるのは、水を出しっぱなしにしておく方法です。

 

水は流れていると凍りにくいため、少量の水で良いので以下の手順で流しっぱなしにしてみましょう。

  1. リモコンの運転スイッチをオフにする
  2. お湯の出る蛇口から5mm前後の太さの水を出す

とくに気温が下がる夜間から早朝にかけては、水を出しっぱなしにしておくと凍結防止に有効です。

 

水を出しっぱなしにする方法は、水道管の凍結防止にも役立ちます。以下のページで詳しい手順や注意点を解説していますので、ご確認の上でお試しください。

凍結防止ヒーターを作動させる

給湯器を保温する

近年の給湯器には、凍結防止ヒーターが搭載されています。

 

凍結防止ヒーターを作動させていれば、給湯器内にある配管の水の凍結は防げるでしょう。

 

凍結防止ヒーターを作動させるには、電源プラグがコンセントに差し込まれていないといけません。電源プラグを差しておけば、一定以下の外気温になると、凍結防止ヒーターが自動で作動します。

自動ポンプ運転を作動させる

自動ポンプ運転は、追い焚き機能付きの浴槽の配管に、自動で水を循環させる機能です。水を循環させ続けることで、給湯器の凍結を防止します。

 

自動ポンプ運転も、外気温が一定以下になると、自動で作動します。

 

ただし、浴槽の水が循環口より上に残ってなければなりません。浴槽の水は、循環口の上部より5㎝以上ある状態にしておきましょう。

保温材を配管に巻く

保温材を巻きつける

給湯器の外の配管周辺には、保温材を巻く方法が凍結防止に効果的です。

 

保温材は、給水・給湯用の配管に巻きます。保温材はホームセンターなどで入手でき、ワンタッチで取り付けられるものもあるので、自分で取り付けることも可能です。

 

外に出ている配管は凍結防止ヒーターでは保温できないため、保温材を使って凍結対策をしておきましょう。

 

保温材の巻き方や注意点は、以下のページで詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

水抜きをする

気温が極端に下がって凍結が予想されるときや、長期間家を留守にするときには、給湯器の水抜きをすると凍結対策になります。

 

水抜きは、一般的に次の流れで行います。

  1. 給湯器の電源を切る(※電源プラグは抜かない)
  2. ガス栓と給水栓の元栓をしっかり閉める
  3. 給湯器につながっている蛇口をすべて全開にする
  4. 水抜き栓を開き切って水を抜く
  5. 電源プラグを抜く

水抜栓の場所は、給湯器の種類によって異なります。手順も機種やメーカーによって異なる場合があるため、必ず取扱説明書で確認してから作業しましょう。

 

水抜き後に給湯器を使用する際は、以下の手順で元に戻します。

  1. 水抜き栓を閉める
  2. すべての給湯の蛇口を閉める
  3. 給水元栓を開ける
  4. 蛇口から水が出るか確認する
  5. ガスの元栓を開ける

再度給湯器を使用する際も、給湯器の取り扱い説明書を確認したうえで作業してください。

給湯器が凍結しやすい条件や環境

給湯器

給湯器が凍結しやすい条件や環境を押さえておけば、凍結を防ぐのに役立ちます。

 

ここからは、給湯器が凍結する理由を解説していきます。

0℃を下回る

水は0℃を下回ると凍り始めるため、気温が0℃より低くなると給湯器も凍結しやすくなります。

 

一晩0℃になる程度なら凍結することは少ないですが、氷点下が続くと凍結する可能性は高くなります。

 

0℃を下回ると、給湯器本体よりも、給湯器の配管が凍る恐れがあります。気温が下がると予想される日は、給湯器本体・配管ともに対策を行うことが大切です。

給湯器が北側にある

給湯器が陽が当たりにくく、風が当たりやすい北側に設置されていると、凍結しやすくなります。

 

北側は昼間でも気温が上がりにくいため、一日を通して凍結しやすい場所です。

 

また、凍結すると自然解凍もしにくいため、長く給湯器が使えなくなる可能性があります。

 

とくに、北風が強く吹く日は注意しましょう。気温が0℃より高くなる日でも、設置場所によっては凍結しやすくなるので注意が必要です。

給湯器を長期間使わない

水は流動していると凍りにくいため、給湯器を長期間使わない状態が続くと、凍結のリスクが高くなります。

 

旅行などで家をしばらく空けるときには、気温の変化に応じて凍結対策をしましょう。

 

配管の中に水が残っていると凍結しやすいため、長期間使わないときは水抜きしておくと安心です。

 

対策をしていても凍結し、水・お湯が出ないときは、以下のページで対処法を紹介していますのでご覧ください。

給湯器で特に凍結しやすい場所

給湯器でとくに凍結しやすい場所は、以下の4ヶ所です。

  • 給水用の配管(水道菅)
  • 給湯用の配管
  • 追い焚き配管
  • 給湯器本体と配管の接続部分

ここからは、凍結しやすい場所に適した凍結の防止方法をお伝えします。

給水用の配管(水道管)

給水用の配管は、水が通る場所です。外気の影響で水温が低下すると、冷えて凍結しやすくなります。

 

給水用の配管(水道管)には、以下の対策をお試しください。

  • 水を少しずつ流しっぱなしにする
  • 断熱材(保温材)を巻く

断熱材(保温材)はホームセンターなどで入手でき、自分でも設置できます。ただし、正しく設置しないと十分に効果を発揮できないため、不安な場合は業者に設置を依頼しましょう。

給湯用の配管

給湯用の配管は、中にお湯が流れています。そのため、給水用に比べると凍結リスクは低いといえます。

 

しかし、長い間使用していない場合や、気温が著しく下がる日には、凍結のリスクが高まるので注意が必要です。

 

給湯用の配管も、給水用の配管と同様の対策を行います。

追い焚き配管

追い焚き配管も、給湯用の配管と同様にお湯が通る配管です。

 

比較的凍結しにくい場所ですが、しばらく使用していなかったり、氷点下の日が続いたりすると、凍結する可能性があります。

 

追い焚き配管の凍結は、以下の方法で予防します。

  • 自動ポンプ運転を作動させる
  • 給湯器の凍結防止ヒーターを作動させる
  • 配管に保温材を巻く

追い焚き配管が凍結すると、水の循環ができなくなり、追い焚きができなくなります。その状態で自動運転を行うと、水圧で接続部が外れ、水漏れすることもあるので注意しましょう。

給湯器本体と配管の接続部分

給湯器本体と配管の接続部分は、金属でできています。そのため冷えやすく、凍結する可能性が高い場所です。

 

また、むき出しになっている部分でもあるため、外気温と給湯器内の水の温度差によって、結露が発生して凍結することもあります。

 

接続部分の凍結予防には、断熱材を使った対策が有効です。

給湯器が凍結したときの対処法

給湯器

対策をしていても、気温や条件によっては凍結してしまうことがあります。

 

給湯器が凍結したときは、以下の対処法をお試しください。

  • 自然解凍されるまで気温上昇を待つ
  • ぬるま湯をかける

具体的な方法について、詳しくお伝えします。

自然解凍されるまで気温上昇を待つ

最も安全で手軽な方法は、自然解凍されるまで気温上昇を待つことです。道具などを使用しないため、給湯器と配管の故障リスクを抑えられます。

 

給湯器の凍結の多くは、気温が下がる夜間に起こります。昼になると気温が上昇するため、自然に凍結が解消されるケースがほとんどです。

 

自然解凍を待つ場合は、以下の手順で行います。

  1. 給湯器のリモコンの電源を切る(※本体の電源は切らない)
  2. 自然解凍されるまで待つ
  3. 水漏れしていないか確認する

解凍されるには気温が上がる必要があるため、半日ほど待ってみましょう。解凍されたあとは、水漏れしている箇所がないか確認してください。

 

ポタポタと少量の水が漏れている場合は、配管が破裂している恐れがあります。そのまま使い続けるのは危険ですので、水道修理業者に速やかに相談してください。

 

⇒クリーンライフに給湯器トラブルの相談をしてみる

ぬるま湯をかける

急ぎで給湯器を解凍したいときは、応急処置としてぬるま湯を使う方法があります。作業の手順は、以下の通りです。

  1. 給湯器のリモコンの電源を切る(※本体の電源は切らない)
  2. 給湯栓を少しだけ開く
  3. 給湯器の配管部分にタオルを巻き付ける
  4. 上から30~40℃のぬるま湯をかける
  5. 蛇口から水が出ることを確認する

ぬるま湯を使うと早く解凍できますが、コンセントにお湯がかかったり、ぬるま湯が凍結するなどの恐れがあります。

 

リスクのある方法ですので、基本的には自然解凍を待ちましょう。

 

給湯器の凍結については、以下の記事も参考になります。対策や対処法、修理料金の相場も紹介していますので、ご覧ください。

給湯器の凍結やトラブルでお困りのときは

給湯器の凍結の防止法を紹介しました。

 

給湯器はしっかり対策をしておけば、凍結を防げます。ただし、対策をしていても、気温や気象条件によっては、凍結してしまうこともあります。

 

凍結の状況や配管の破損具合によっては、業者に相談した方が安全に対処できるでしょう。

 

クリーンライフ』でも、給湯器の凍結やトラブルに対応しています。年中無休で即日対応していますので、給湯器のトラブルでお困りの方は、気軽にご相談ください。

 

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2024.09.13
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